メールボックスの定義

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casm173
HID_Define_Mailbox
このトピックには、以下の情報が含まれています。
CA SDM は、メール サーバに接続するデフォルトのメールボックスを提供します。 このデフォルトのメールボックスを設定して、パスワード、ユーザ名、ホスト名などを変更できます。 組織の要件に合わせて、追加のメールボックスを作成することもできます。 メールボックスは単一のグローバルな定義セットではなく、それぞれが自身の定義を持つことができます。 複数のメールボックスを定義し、各メールボックスに異なるテンプレートやデフォルト値を使用できます。 複数の定義により、個々のテナントや組織が個別のメールボックスを異なる設定で使用することが可能になります。
デフォルト メールボックスの使用またはメールボックスの作成
CA SDM では、アクティブなデフォルト メールボックスが提供されます。 ユーザの要件に応じて受信メール配信用にメールボックスを編集したり、メール サーバに接続するメールボックスを作成したりできます。 メールボックスを設定して、ホスト、ユーザ、パスワードなどの値を設定します。
以下の手順に従います。
  1. [管理]
    タブで[電子メール]-[メールボックス]を
    選択します。
    [メールボックス リスト]ページが開きます。
  2. [名前]列で[
    デフォルト
    ]をクリックし、[編集]をクリックしてデフォルトのメールボックスを編集するか、[新規作成]をクリックしてメールボックスを作成します。
  3. 必要に応じて他のフィールドを指定するか、更新します。
    • チェック間隔
      メール サーバが新しい電子メールに対してポーリングされるまでの時間を指定します。
    • アクティブ
      メールボックスのステータスを示します。
    • 電子メール タイプ
      メール サーバが使用するプロトコルを指定します。 CA SDM は、POP3 と IMAP4 の両方をサポートします。 IMAP4 を選択した場合、CA SDM は、メールボックスの[受信トレイ]フォルダのみをポーリングします。
      [セキュリティ レベル]では、選択した[電子メール タイプ]が POP3 の場合、MD5 認証はサポートされていないセキュリティ レベルです。
    • ホスト名
      電子メール サーバのホスト名を指定します。
    • ポートのオーバーライド
      デフォルトのポート番号がオーバーライドされている場合は、ポート番号を指定します。
    • ユーザ名
      メール サーバのユーザ ID を指定します。
    • パスワード
      メール サーバのパスワードを指定します。
    • セキュリティ レベル
      SMTP セキュリティ レベルを指定します。
    • 添付ファイルリポジトリ
      電子メールの添付ファイルが格納されるリポジトリを指定します。
    • 電子メール全体を添付
      電子メール全体を添付ファイルとして許可するかどうかを指定します。
      • このチェック ボックスが有効になっている場合、.eml または .msg ファイルとして全体のメールが保存されます。
      • このチェック ボックスを無効にした場合、電子メールは保存されませんが、埋め込まれたイメージと、受信メールに添付された明示的なファイルは個々のファイルとして保存され、
        [添付ファイル]
        タブの下に表示されます。
    • 添付ファイルを強制的に分割
      電子メール全体が添付ファイルとして追加される場合、電子メール内の添付ファイルをすべて分割するかどうかを指定します。 電子メールおよびその添付ファイルが個別のファイルに分割され、チケットに添付されます。 [
      電子メール全体を添付
      ]オプションが選択されている場合のみ適用可能です。
    • 匿名を許可
      チケットが匿名のメールから作成できるかどうかを指定します。
    • 不明な電子メールを保存
      メールボックスで定義されたルールが処理しなかった電子メールを保存するかどうかを指定します。 これらの電子メールは $NX_ROOT/site/mail_unknown に格納されます。
    • 返信先アドレスの使用
      別の電子メール アドレスを返信に使用するかどうかを指定します。
    • TLS の使用
      電子メールでトランスポート レイヤ セキュリティのサポートを使用するかどうかを指定します。
    • CA 認証パス
      信頼できる証明書が展開されているパスを指定します。
      高可用性設定では、バックグラウンド サーバとスタンバイ サーバの両方の同じ場所に信頼された証明書を展開してください。 CA SDM では、CA 証明書の Base 64 エンコード(PEM)形式のみをサポートしています。
  4. [ルール]
    タブで[新規作成]をクリックして、メールボックス ルールを作成します。
    [メールボックス ルールの新規作成]
    ページが開きます。
  5. 必要に応じてメールボックス ルールのフィールドに入力し、[
    保存
    ]をクリックします。
  6. ポリシー
    ]タブを選択してメールボックス ポリシーを定義し、特定のタイプの電子メールの不正使用から組織を保護します。 必要に応じてメールボックス ポリシーのフィールドに入力し、[
    保存
    ]をクリックします。
    デフォルト メールボックスに対する変更が保存されて適用されるか、新しいメールボックスが作成されます。 最初のポーリングは 1 秒後に発生します。
[メールボックス ルール]フィールド
メールボックス ルールを設定する前に、関連するメールボックスを非アクティブに設定することをお勧めします。 そうしないと、メール サーバが最初の変更と最後の変更の間に取得するメッセージが、有効になっているルールで処理されます。
テーブル(usp_mailbox_rule)は各メール サーバ アカウント(usp_mailbox)への接続に使用されるルールを保持します。 CA SDM では、メールボックス ルールの変更または作成に使用できる事前定義済みルールが利用できます。
必要に応じて、以下のメールボックス ルールのフィールドに入力します。
  • シーケンス
    ルールのシーケンス番号を指定します。 メッセージが、最も小さいシーケンス番号から順にルールと照合されます。
  • メールボックス
    このルールが属するメールボックスを指定します。
  • アクティブ
    ルールをアクティブまたは非アクティブに設定します。
  • Filter
    フィルタ パターンで電子メールのどの部分を検索するか、たとえば、件名の内容などを指定します。 詳細については、「メールボックス ルールのパターン マッチング」を参照してください。
  • フィルタ文字列
    電子メールの内容と照合する正規表現文字列を指定します。 たとえば、[\t\r\n]request[\t\r\n] などです。 プレースホルダ {{object_id}} では、特定のチケットとメッセージを関連付けるために使用する Text API に対するアーチファクト値を指定することができます。 詳細については、「フィルタ文字列オブジェクト ID の制限」および「正規表現の特殊文字」を参照してください。
  • 大文字と小文字を区別しない
    パターンと一致する場合、大文字と小文字を区別するかどうかを指定します。
  • アクション
    フィルタ条件が一致する場合に実行されるアクションを指定します。たとえば、オブジェクトの作成/更新などです。
  • アクション オブジェクト
    メッセージ アクションが適用されるチケットのタイプを表示します。たとえばリクエストなどです。
  • 最小アーチファクト タイプ
    許可するアーチファクト確認の最小タイプを設定します。
    • なし
      アーチファクトの検証を指定しません。 この値は、入力ファイルにキーワードを追加しないのと同じです。 さらに、Text API チケット ID コマンドを受理します。
    • 保護済み
      確認用のハッシュに対してチケットを検証します。 確認が失敗する場合、アーチファクトは無効とみなされます。また、フィルタリングがアーチファクト({{object_id}})を検索する場合、電子メールはフィルタリングに失敗します。
    • セキュア
      暗号化されたデータ ブロックからチケット番号を検証します。 値が、有効な暗号化済みのチケット番号ではない場合、アーチファクトは無効とみなされます。また、フィルタリングがアーチファクト({{object_id}})を検索する場合、電子メールはフィルタリングに失敗します。
    設定されているタイプよりセキュアなタイプが許可されます。 つまり、最小タイプを
    PROTECTED
    と設定すると、
    PROTECTED
    SECURE
    の両方が許可されますが、
    NONE
    は許可されません。 さらに、[
    保護済み
    または[
    セキュア
    ]が選択された場合、Text API チケット ID コマンドは受理されません。 アーチファクトの詳細については、「アーチファクトの使用上の考慮事項」を参照してください。
  • 応答
    自動応答を送信する通知方法を指定します。 たとえば電子メールなどです。 このオプションを設定しない場合、応答は返されません。 応答は、メッセージに対するアクションが成功したか失敗したかを示し、通知とは別のものです。 複数のメールボックスを使用している場合は、通知方法を使用して電子メールの応答を設定することをお勧めします。
  • 応答サブジェクト
    応答の件名文字列を指定します。たとえば、「Service Desk の応答」などです。
  • stdlog への書き込み
    フィルタが一致する場合、標準ログ(stdlog)に電子メール テキストを書き込みます。
  • ログ エントリのプレフィクス
    標準ログ エントリに電子メール テキストを書き込む場合に追加するプレフィックスを指定します。 このオプションを使用して、ルールに一致するログ エントリを有効にします。
  • 件名行の追加
    処理の前に、元のメッセージからメッセージ本文に件名行を追加します。 件名行は最後に追加するか先頭に追加できます。あるいは追加しないこともできます。 件名行は、メッセージに対するアクションにより、チケットの[説明]か[ログ コメント]に添付されます。
  • Text API デフォルト
    フィルタが一致した場合の Text API 用の追加のデフォルト コマンドを指定します。 text_api.cfg ファイルの [EMAIL_DEFAULTS] セクションの内容と組み合わせます。 [TextAPI デフォルト]フィールドには、メールボックス ルールに一致した電子メールからのチケットに適用される TextAPI キーワード コマンドを入力します。 メッセージが既存のチケットに影響を与える場合、コマンドは適用されません。
    [TextAPI デフォルト]コマンドを指定するには、[TextAPI デフォルト]フィールドで各行に 1 つずつコマンドを入力します。 コマンドの形式は以下のとおりです。
    OBJECT.FIELD=value
    先頭のパーセンテージ記号(%)は含めないでください。これは、対応するコマンドが電子メールの本文に埋め込まれている場合にのみ必要なものです。
    コマンドの形式の例は、以下のとおりです。
    REQUEST.PRIORITY=3 PROBLEM.CATEGORY=Facilities INCIDENT.GROUP=Plumbing
  • Text API 受信を無視
    フィルタが一致した場合にさらに Text API の詳細を無視することを指定します。 text_api.cfg ファイルの [EMAIL_IGNORE_INCOMING] セクションの内容と組み合わせます。
    [TextAPI 受信を無視]フィールドには、受信電子メール メッセージ内での使用を許可しない TextAPI キーワード コマンドをリスト表示します。 このフィールドに記載されたコマンドが、受信電子メール メッセージ内にある場合、すべて無視されます。
    [TextAPI 受信を無視]コマンドを指定するには、以下の手順に従います。
    1. [TextAPI 受信を無視]フィールドに、各行に 1 つずつコマンドを入力します。
    2. コマンドの形式は以下のとおりです。
      OBJECT.FIELD
      先頭のパーセンテージ記号(%)は含めないでください。これは、対応するコマンドが電子メールの本文に埋め込まれている場合にのみ必要なものです。
      コマンドの形式の例は、以下のとおりです。
      CHANGE.ASSIGNEE PROBLEM.GROUP REQUEST.EFFORT
    3. text_api.cfg ファイルの[KEYWORDS]セクションに、いずれかのフィールドに使用されるすべてのコマンドを定義します。 このファイルは、CA SDM インストール ディレクトリの「site」サブディレクトリに保存されます。
  • 詳細
    ルールに関する情報を指定します。
  • 成功テキスト
    メッセージが正常に処理された場合に送信される応答メッセージの、プレーン テキスト コンテンツを指定します。 以下に例を示します。
    Thank you for submitting an update to your request. A support technician will contact you within the next 24 hours.
    また、すでに作成されている場合は、通知フレーズを入力することもできます。 たとえば、電子メール自動応答に通知フレーズを使用できます。
    Thank you for submitting your request. @{notification_phrase[notification phrase code].phrase}
  • 成功 HTML
    メッセージが正常に処理された場合に送信される応答メッセージの、HTML コンテンツを指定します。 以下のオプションを選択すると、HTML テキストの編集やプレビューを実行できます。
    • 成功 HTML の編集
      HTML をフォーマットできる HTML エディタを開きます。
    • クイック表示
      HTML をプレビューします。
    • HTML ソース
      HTML ソースを表示します。
    また、たとえば、以下のような通知フレーズを使用することもできます。
    Thank you for submitting your request.</p> @{notification_phrase[notification phrase code].phrase}</p>
  • 失敗テキスト
    メッセージが正常に処理されなかった場合に送信される応答メッセージの、プレーン テキスト コンテンツを指定します。 また、すでに作成されている場合は、通知フレーズを入力することもできます。 たとえば、以下のテキストを使用できます。
    Thank you for submitting your request. @{notification_phrase[notification phrase code].phrase}
  • 失敗 HTML
    メッセージが正常に処理されなかった場合に送信される応答メッセージの、HTML コンテンツを指定します。
メールボックス ルールのアクション
メールボックス ルールを使用すると、以下のうちいずれかの電子メール アクションを実行できます。
電子メールを無視
- 電子メールを処理せず、返信もしません。
このアクションは、「退席中」や「メール配信エラー」ようなシステム レベル メッセージに使用すると便利です。
電子メールを無視して返信
- 電子メールを処理せず、送信者に返信します。 応答成功メッセージを使用して電子メールに返信します。応答失敗メッセージは無視されます。
オブジェクトの更新
- フィルタ文字列を使用してオブジェクト ID (たとえば電子メール内の %Incident:{{object_id}}%)を判断し、Text API に更新リクエストを送信します。 オブジェクト ID が検出されない場合、Text API は動作しません。
このアクションは、通常、オブジェクト ID が埋め込まれている電子メールの返信を処理します。 オブジェクト ID が存在しない場合、通常、障害応答メッセージが送信されます。
オブジェクトの作成/更新
- フィルタ文字列を使用してオブジェクト ID (たとえば電子メール内の %Incident:{{object_id}}%)を判断し、Text API に更新リクエストを送信します。 オブジェクト ID が検出されると、Text API はチケットを更新します。 オブジェクト ID が検出されない場合、Text API はチケットを作成します。
このアクションは、電子メールに含まれる Text API キーワードの有無にかかわらず、メール デーモン(Mail Eater)の標準的な動作です。
メールボックス ルールのパターン マッチング
メールボックス ルールは、パターン マッチングに正規表現を使用します。 メールボックス ルールで正規表現に適用される以下の空白文字を考慮します。
  • \t
    タブ(水平タブ)を表すために使用
  • \r
    改行(キャリッジ リターン)文字を表すために使用
  • \n
    改行(ライン フィード)文字を表すために使用
テキストの改行を表す文字は、オペレーティング システム、メール サーバ、およびメール クライアントによって異なる場合があります。 以下に例を示します。
  • UNIX では \n を使用します。
  • Microsoft では \r\n を使用します。
  • マッキントッシュでは \r を使用します。
  • Mac OS X では \n を使用します。
CA SDM のメール処理要素では、代替改行文字と置き換えて、メッセージなどのテキスト要素や添付パラメータを識別します。 改行または段落文字を使用して、\r または \n に一致するフィルタを作成します。 2 つキーワード間の改行は、連続した 1 つ以上の \r および \n 文字を識別します。
行の折り返しは、不要な改行となる場合があります。 改行は、テキストの途中で使用されます。 スペースは、キャリッジ リターン、ライン フィード、または両方に変更される場合があります。 また、キャリッジ リターン、ライン フィード、または両方がスペースの後に挿入されることがあります。 フィルタ文字列の途中にスペースを含める場合は、正規表現ブロックを使用します。
[\t\n]+(左角かっこ、スペース、バックスラッシュ、t、バックスラッシュ、r、バックスラッシュ、n、右角かっこ、プラス記号)
例: [ \t\r\n] を使用してキーワードと正確に一致させる
この例では、「request」というキーワードに正確に一致し、他に存在する可能のある次のような類似のキーワードを無視する方法を示します。
requester requesting requested orequestra
キーワード「request」に正確に一致させるには、以下のように 1 つ以上の空白文字を使用してキーワード「request」を入力します。
[ \t\r\n]request[ \t\r\n]
Mail Eater は、''request の場合にキーワードベースの検索を実行し、他に存在する可能性のある 'requester'、requesting などのキーワードを無視します。
フィルタ文字列オブジェクト ID の制限
フィルタ文字列は電子メールでオブジェクト識別子(たとえば %Incident: {{object_id}}%)を確定します。 オブジェクト識別子({{object_id}})を囲むテキストはコンテンツと長さの両方において明白である必要があります。 テキストは、テキスト間にあるチケット ID アーチファクト値の始まりおよび終わりを明確に定義する必要があります。
以下の制限は、Mail Eater がチケット ID アーチファクト値の
開始
をどのように解釈するかに適用されます。
  1. {{object_id}} プレースホルダはフィルタ文字列の最初の要素にすることはできません。 少なくとも、1 文字は必要です。 通常、特殊なキーワード、または文字、数および記号のシーケンスは、オブジェクト ID キーワードに先行する必要があります。
  2. {{object_id}} プレースホルダの直前の文字は、反復可能な文字やオプションの文字(プラス記号(+)、アスタリスク(*)または疑問符(?)が続く文字)にすることはできません。 空白文字(スペース、タブ、キャリッジ リターン、ラインフィード)はチケット ID アーチファクト値の一部であってはなりません。
  3. {{object_id}} プレースホルダの直前の文字は、反復可能な文字やオプションのかっこでくくった一連の文字にすることはできません。
以下の制限は、Mail Eater がチケット ID アーチファクト値の
長さ
をどのように解釈するかに適用されます。
  • {{object_id}} プレースホルダはフィルタ文字列の最後の要素にすることはできません。 1 つ以上の文字を {{object_id}} プレースホルダの後に含める必要があります。
  • {{object_id}} プレースホルダの直前の文字は、反復可能な文字やオプションの文字(プラス記号(+)、アスタリスク(*)または疑問符(?)が続く文字)にすることはできません。 空白文字(スペース、タブ、キャリッジ リターン、ラインフィード)はチケット ID アーチファクト値の一部であってはなりません。
  • {{object_id}} プレースホルダの後の最初の文字は、文字にすることはできません。
  • {{object_id}} プレースホルダの直前および直後に以下の文字は使用しないでください。
    • すべて大文字またはすべて小文字
    • 数字
    • プラス記号(+)
    • スラッシュ(/)
    • カンマ(,)
    • ピリオド(.)。これは、改行を除くすべての文字を表すことができます。
    これらのいずれの文字もチケット ID アーチファクト値に含めることができます。 かっこでくくったセット(かっこ間の複数の文字)を {{object_id}} プレースホルダの前か後に置く場合は、かっこでくくったセットにこれらのいずれの文字も含めることはできません。
正規表現の特殊文字
メールボックス ルールのフィルタのパターン マッチングは、C スタイルの特殊文字を使用する ASCII 正規表現のルールに従います。
正規表現で特殊文字を使用する場合は、Regex 構文について理解している必要があります。
たとえば、メールボックス ルールの正規表現に適用する Regex パターンについては、以下の特殊文字を考慮します。
  • \t
    メールボックス フィルタの文字列 \t により、水平タブを指定します。 この文字列は、テキスト(およびタブ)の先頭と末尾と一致し、MailEater に固有です。
  • \r
    この文字列により、キャリッジ リターン(現在行の先頭に戻る)を指定します。
    注:
    メッセージの件名または送信者アドレスの検索に \r は使用しないでください。
  • \n
    この文字列により、改行(ラインフィードとキャリッジ リターンの組み合わせ)を指定します。
    メッセージの件名または送信者アドレスの検索に \n は使用しないでください。
\t、\r および \n は、メールボックス ルールの正規表現で最もよく出現する特殊文字です。
例: \t、\r および \n の使用
[ \t]request[ \t]
このフィルタ文字列により、'request' のキーワード検索を実行します。 角かっこはセットからの任意の 1 文字に一致し、これにはスペースも含まれます。したがって、[\t] は 1 つのスペースまたはタブと一致します。
[\r\n]+critical[ \t\r\n]
このフィルタ文字列により、'critical' のキーワード検索を実行します。 この文字列は、行の先頭、メッセージの先頭、または行全体を検索します。 角かっこはセットからの任意の 1 文字に一致します。 +(プラス記号)は 1 つ以上の前の文字に一致します。したがって、[\r\n]+ は 1 つ以上のキャリッジ リターンおよび改行に一致します。
メールボックス ルール内の通知フレーズのサンプル テキスト
この例は、メールボックス ルールに通知フレーズを含める場合に使用できるサンプル テキストを表示します。 フレーズに改行または他のフォーマットが含まれている場合は、プレーン テキストおよび HTML に通知フレーズの別のバージョンを定義します。
[メールボックス ルールの更新]ページの[応答成功]タブで、[成功テキスト]、[成功 HTML]または両方のフィールドに以下のテキストを使用します。
成功テキスト
Thank you for submitting your request. @{notification_phrase[IncidentURL1].phrase}
成功 HTML
Thank you for submitting your request.</p> @{notification_phrase[IncidentURL1H].phrase}</p>
アーチファクト
電子メール
アーチファクト
とは、転送された電子メールに含まれている電子メール アドレスなど、メール プロセスから発生するものを指します。 テキスト API は、応答サポートのチケット ID(参照番号など)が含まれているアーチファクトを使用します。 チケット ID が見つかると、既存のテキスト API キーワード(%INCIDENT_ID など)がテキスト API の入力に設定されて追加されます。 Mail Eater は、メッセージ内でアーチファクトを見つけることにより、応答が特定のチケットに関連付けられているか識別します。
メールボックス ルールでは、テキスト API が使用するアーチファクトおよび値を指定することができます。 たとえば、インシデントのルールを Incident:
{{object_id}}%
として定義できます。 ルールが Incident:1234 を見つけると、テキスト API は
%INCIDENT_ID=1234
(1234 はインシデントの ref_num です)を使用します。 アーチファクトは電子メール内で一意であり、容易に検索される必要があるため、アーチファクトを
%Incident:{{object_id}}%
のように、より際立たせることができます。 パーセント記号(
%
)、空白、またはアーチファクト値に表示できないその他の文字は、
{{object_id}}
の後ろに置く必要があります。 大文字および小文字、数字、右上がりスラッシュ、カンマ、およびプラス記号は、潜在的に値の一部です。 セキュアなアーチファクトは、暗号化の後に Base64 エンコードされたものです。 セキュアなアーチファクトを使用しない場合は、アーチファクトに続く文字をチケット ID サフィックス(ある場合は、そのチケットのタイプに設定されている)に含めることはできません。
メールボックス ルールのフィルタ文字列を使用してチケット ID アーチファクトを識別する場合は、キーワード {{object_id}} は、フィルタ文字列内の予想されるチケット ID アーチファクトの位置を示します。 メールボックス ルールが大文字と小文字を区別しないとしても、このキーワードは大文字と小文字を区別します。
例: 電子メール アーチファクトの使用
以下の例では、変更リクエスト チケットに対してメールボックス ルールで使用するアーチファクトのフォーマットを示します。
アーチファクトの使用上の考慮事項
メールボックス ルールのフィルタ文字列を作成する場合は、以下の条件を考慮します。
  • 明確な境界は、チケット ID アーチファクトと、その前後に続くキーワードとの間に存在する必要があります。 この境界テキストに空白テキストを含めることを強くお勧めします。
  • チケット ID アーチファクトの開始に一致する可能性のある、繰り返し可能または省略可能なパターンの
    {{object_id}}
    キーワードに先行するフィルタ文字列の部分では終了しないでください。また、長さがあいまいなパターンでは終了しないでください。 たとえば、フィルタ文字列には request(er|ed|ing)?{{object_id}} を含めることはできません。というのも、この構築は、末尾の
    er
    ed
    、または
    ing
    が、先頭のテキストの最後であるか、または保護されていないチケット ID のプレフィックスの一部であるか、のあいまいさの原因になるためです。
  • {{object_id}}
    キーワードに続くフィルタ文字列の部分は、チケット ID アーチファクトの最後に一致する場合がある繰り返し可能または省略可能なパターンで開始したり、長さがあいまいなパターンで開始することはできません。また、少なくとも 1 つの空白の要素を含んでいる必要があります。 以下に例を示します。
    • [A-Z]?
      はチケット ID アーチファクトの最後の文字と一致する可能性があるため、フィルタ文字列には
      {{object_id}}[A-Z]?
      を含めないでください。
    • フィルタ文字列は
      {{object_id}}
      Item で終了することはできません。というのも、アイテムが、プレーン テキストまたは保護されているアーチファクトのチケット ID のサフィックス、または安全なアーチファクト内の文字としてチケット ID アーチファクトに表示される可能性があるためです。
    • {{object_id}}
      Item は使用できます。というのも、スペースはチケット ID アーチファクトの一部にすることができないこと、そして保護されているかプレーンのチケット ID アーチファクトの一部ではないためです。 ただし、[
      \t\r\n
      ]+ は
      {{object_id}}
      の後に改行を挿入するメール プログラムを補うため、
      {{object_id}}
      [
      \t\r\n
      ]+
      Item
      (左
      角かっこ
      スペース
      バックスラッシュ
      t
      バックスラッシュ
      r
      バックスラッシュ
      n
      右角かっこ
      プラス記号
      、+
      Item
      )の方が好ましいです。
  • 別のメールボックス ルールのフィルタ文字列を作成する場合は、別のメールボックス ルールのフィルタ文字列が完全に含まれている、あるいは、
    {{object_id}}
    キーワードの前または後の部分に、別のメールボックス ルール フィルタ文字列のその部分が完全に含まれているフィルタ文字列を使用しないようにします。 これらのフィルタが検査される順序によっては、1 つのフィルタを対象としたメッセージ一致は、2 つのフィルタ文字列を区別する追加のテキストに一致するチケット ID アーチファクトの一部を使用する別のフィルタにも一致する場合があります。
アーチファクト保護とセキュリティ
アーチファクトを使用して、メールボックスへのメール配信を保護する方法を以下に示します。
通知、および通知フレーズに
ARTIFACT
キーワードを使用します。
アーチファクト セキュリティ レベルは、電子メールが送信されるメールボックスに設定されているメールボックス ルールの最小アーチファクト タイプと一致する必要があります。 設定されているタイプよりセキュアなタイプが許可されます。 つまり、
ARTIFACT=PROTECTED
と設定すると、
PROTECTED
SECURE
の両方が許可されますが、
NONE
は許可されません。
[メールボックス ルールの詳細]で、最小アーチファクト タイプのオプションを設定します。
通知フレーズにアーチファクトを埋め込み、セキュリティ レベルを指定できます。例を以下に示します。
%[email protected]{ARTIFACT=PROTECTED:call_req_id.ref_num}%
最小アーチファクト タイプのオプション(
filter_min_artifact_type
)およびメールボックス ルールの詳細(
usp_mailbox_rule table
)のテーブルの詳細については、「USP メールボックス」を参照してください。
例: アーチファクトの検証はありません
以下に ARTIFACT 形式ではない例を示します。 アーチファクトの検証は実行できません。
  • 使用法
    : %[email protected]{call_req_id.ref_num}%
    : %REQUEST=1234%
    : アーチファクトの検証はありません
以下に、ARTIFACT=NONE 形式の例を示します。 ARTIFACT=NONE は、キーワードを追加しないのと同じであり、アーチファクトの検証は実行できません。
  • 使用法
    : %[email protected]{ARTIFACT=NONE:call_req_id.ref_num}%
    : %REQUEST=1234%
    : 確認のためハッシュに対するチケット番号を検証
以下に、
ARTIFACT=PROTECTED
形式の例を示します。
PROTECTED
形式は、確認用のハッシュに対するチケットを検証します。 文字「
A
」は、フォーマットのタイプを表します。 カンマで「
A
」、ハッシュ コード、チケット番号を区切ります。
  • 使用法
    : %[email protected]{ARTIFACT=PROTECTED:call_req_id.ref_num}%
    : %REQUEST=A,12345678,1234%
    : チケット番号の暗号化
以下に、ARTIFACT=SECURE 形式の例を示します。 SECURE 形式は ref_num を暗号化し、次に Base64 エンコーディング内の結果をエンコードして、メッセージ テキストに安全に含めることができるようにします。 文字「B」は、フォーマットのタイプを表します。 カンマで「B」およびパスワードで暗号化されたチケット番号を区切ります。
  • 使用法
    : %[email protected]{ARTIFACT=SECURE:call_req_id.ref_num}%
    : %REQUEST=B,da1jhr+9U5GVfd2VGH4dsnx2+PaSvygDS2e3IqjpjtyNSDW2u/KNPX61nopDu/KB%
例: すべての受信メッセージに一致するメールボックス ルールの作成方法
ほかのメールボックス ルールではフィルタされないすべての受信メッセージに一致するメールボックス ルールを作成できます。 このタイプのルールを作成するには、フィルタを[件名の内容]に、フィルタ文字列をピリオドとアスタリスク 1 つずつ(「
.*
」)に設定します。
  • ピリオドは、改行を除く文字に一致します。
  • アスタリスクは、直前の記号が 0 個以上出現するパターンに一致します。
  • 結果として、この組み合わせは、改行以外の 0 個以上の文字に一致します。
例: 「すべてに一致」メールボックス ルール
この例では、「
.*
」の組み合わせを使用して、すべての受信メッセージに一致する方法を示します。
Filter = "Subject contains" Filter String = ".*"
例: メールボックス ルールの[TextAPI デフォルト]と[TextAPI 受信を無視]設定の使用方法
[TextAPI デフォルト]および[TextAPI 受信を無視]フィールドを使用して、受信メールボックス ルールのデフォルト値を指定したり、受信電子メールで受け入れない TextAPI コマンドを指定したりできます。 これらのフィールドは、[EMAIL_DEFAULTS]セクションで設定されているデフォルト値や、text_api.cfg ファイルの[EMAIL_IGNORE_INCOMING]セクション内にある禁止コマンド リストと連携します。 メールボックス ルールの定義と text_api.cfg ファイルの定義との間に競合が生じた場合は、メールボックス ルールに設定された値が適用されます。
[TextAPI デフォルト]フィールドには、メールボックス ルールに一致した電子メールからのチケットに適用される TextAPI キーワード コマンドを入力します。 メッセージが既存のチケットに影響を与える場合、コマンドは適用されません。
以下の手順に従います。
  1. [TextAPI デフォルト]フィールドに、各行に 1 つずつコマンドを入力します。
  2. コマンドの形式は以下のとおりです。
    OBJECT.FIELD=value
    先頭のパーセンテージ記号(%)は含めないでください。これは、対応するコマンドが電子メールの本文に埋め込まれている場合にのみ使用します。
    コマンドの形式の例は、以下のとおりです。
    REQUEST.PRIORITY=3 PROBLEM.CATEGORY=Facilities INCIDENT.GROUP=Plumbing
[TextAPI 受信を無視]フィールドには、受信電子メール メッセージ内での使用を許可しない TextAPI キーワード コマンドをリスト表示します。 このフィールドに記載されたコマンドが、受信電子メール メッセージ内にある場合、すべて無視されます。
[TextAPI 受信を無視]コマンドを指定するには、以下の手順に従います。
  1. [TextAPI 受信を無視]フィールドに、各行に 1 つずつコマンドを入力します。
  2. コマンドの形式は以下のとおりです。
    OBJECT.FIELD
    先頭のパーセンテージ記号(%)は含めないでください。これは、対応するコマンドが電子メールの本文に埋め込まれている場合にのみ使用します。
    コマンドの形式の例は、以下のとおりです。
    CHANGE.ASSIGNEE PROBLEM.GROUP REQUEST.EFFORT
  3. text_api.cfg ファイルの[KEYWORDS]セクションに、いずれかのフィールドに使用されるすべてのコマンドを定義します。 このファイルは、CA SDM インストール ディレクトリの「site」サブディレクトリに保存されます。
メールボックス ポリシーのフィールド
電子メール アドレス/時間
1 時間当たりの、1 つの電子アドレスにおける最大電子メール数を指定します。 以下の値を指定できます。
  • -1 -- 無制限(デフォルト)
  • 0 -- 電子メールは不可
  • 1 - 最大数の電子メールを許可します。
違反をログに記録
標準ログに違反を記録します。 以下の値を指定できます。
  • ログに記録しない
  • 最初の違反のみ(デフォルト)
  • すべての違反
[最初の違反のみ]オプションでは、メールボックス ポリシーに違反するメッセージに関連付けられた電子メール アドレスのリストが保持され、ログの記録でそのリストを使用して、ログ エントリが重複しないようにします。 Mail Eater デーモンが再起動されると、このリストはクリアされます。 ただし、[最初の違反のみ]オプションから他のいずれかのオプションに設定を変更し、また[最初の違反のみ]オプションに戻した場合、この設定の下でログに記録された電子メール アドレスのリストはクリアされません。 メールボックスでこの設定を使用している間に多数の違反がログに記録される場合は、Mail Eater デーモンを定期的に再起動してリストをクリアするか、[ログに記録しない]オプションを使用することを推奨します。
リレーション リスト
電子メールを処理することのできる電子メール アドレスまたはドメインを指定します。リストに一致する電子メールのみが許可されます。 複数のアドレスまたはドメインを指定するには、カンマ、セミコロン、スペース文字、または改行で区切ります。 アスタリスク(*)の単独でのエントリは「世界ドメイン」となり、除外リストに含まれないすべてのドメインに一致します。
除外リスト
電子メールを処理することのできない電子メール アドレスまたはドメインを指定します。 複数のアドレスまたはドメインを指定する場合は、カンマ、セミコロン、スペース、または改行で区切ります。
除外リスト内のアドレスは、包含リスト内のどの値よりも優先されます。 包含リスト内のアドレスは、除外リスト内のドメインに優先します。本来は禁止されるはずのドメイン内の特定の送信者を個別に除外することができます。 除外リスト内のドメインは、包含リスト内の世界ドメインに優先します。 世界ドメインは除外リスト内では無効です。
複数のメールボックス
CA SDM は複数のメールボックスを処理し管理できます。 メールボックスは単一のグローバルな定義セットではなく、それぞれが自身の定義を持つことができます。 複数のメールボックスを定義し、各メールボックスに異なるテンプレートやデフォルト値を使用できます。 複数の定義により、テナントごとに個別のメールボックスを使用させたり、テナントや組織ごとに異なるメールボックスを使用させたり、各メールボックスに異なる動作を実行させたりすることができます。 複数のメールボックスの設定には、管理インターフェースを使用します。 メールボックスには以下のテーブルが含まれます。
  • usp_mailbox - メールボックスを定義します。
  • usp_mailbox_rule - 各メールボックスにルールのセットを指定します。
    メールボックスのルールにより、Text API デフォルトが提供されるため、インターフェースに固有に構成された他のソフトウェアやパラメータ(カテゴリ、担当者など)を使用して電子メール インターフェースを作成できます。
IMAP サーバでは、単一のアカウントで複数のメールボックスがサポートされていますが、代替メールボックスはサポートされていません。デフォルトの受信トレイのみがサポートされています。
複数のメールボックスでルールを使用する方法
プライマリ サーバ上の Mail Eater(pdm_maileater_nxd)コンポーネントは、メールボックス接続とルールを使用して、1 つ以上のメール サーバ上の 1 つ以上のアカウントからメッセージを読み取って処理します。 Mail Eater は、メールボックスを順に処理し(一度に 1 つのメールボックスのみが処理されます)、シーケンス番号順にルールを処理します。
複数のメールボックスは以下のようにルールを使用します。
  1. プライマリ サーバの起動時に、Mail Eater は以下のテーブルを読み取ります。
    • usp_mailbox
      メール サーバへの接続を表します。
    • usp_mailbox_rules
      接続(usp_mailbox)に適用されるルールを表します。
    • Contact_Method
      自動応答に使用される連絡方法を表します。
    • Document_Repository
      添付ファイルを保存するドキュメント リポジトリを表します。
    Mail Eater は、これらのテーブルのいずれかのオブジェクトに変更(追加オブジェクトの追加も含む)が加えられると、その変更を自動的に検出します。 usp_mailbox または usp_mailbox_rule に変更が加えられた場合、変更の適用後、影響を受けたメールボックスのポーリング間隔は 1 秒に再スケジュールされます。
  2. 各メールボックスで定義された間隔で、Mail Eater は、関連するアカウントの受信トレイ内の各電子メールを取得し、以下のように電子メールを処理します。
    1. 電子メール アドレスのポリシー違反を確認します。 Mail Eater が違反を検出すると、処理が停止し、メールボックスの定義に従って標準ログに反映されます。
    2. 電子メールを、そのメールボックスに属する各ルール(mailbox_rule)と比較します。
    3. 一致するルールが検出された場合、Mail Eater はポスト用にそのメッセージを Text API にサブミットし、必要に応じてルールで指定されたアクションに基づき、ユーザに応答します。
      応答電子メールでは、フィルタ文字列でオブジェクトが識別され、処理に Text API が使用されます。 処理が完了した後、応答は宛先アドレスまたは差出人アドレスのいずれかに送られます。
    4. 一致するルールが検出されると他のルールの確認は行われず、Mail Eater は、受信トレイ内の次の電子メールを処理します。
    5. 一致するルールが検出されないと、メッセージは破棄されます。
  3. Mail Eater が受信トレイ用の電子メールをすべて処理した後、処理済みのメッセージおよび破棄されたメッセージはメール サーバからパージされ、次の処理間隔がスケジュールされます。