高可用性追加に関する考慮事項

CA SDM 標準設定に適用可能な計画に関する考慮事項はすべて、高可用性設定にも有効です。 高可用性設定の実装を決定する前に、以下の点を考慮します。
casm173
CA SDM 標準設定に適用可能な計画に関する考慮事項はすべて、高可用性設定にも有効です。 高可用性設定の実装を決定する前に、以下の点を考慮します。
一般的な注意事項
CA SDM 高可用性構成を選択する場合は、以下の考慮事項を確認および実装します。
  • 高可用性設定には、常に、1 つのバックグラウンド サーバと少なくとも 1 つのスタンバイ サーバが必要です。 (推奨)バックグラウンド サーバとその他のすべてのスタンバイ サーバの両方が同じ設定になっていることを確認してください。
    この処理により、フェールオーバ中にスタンバイ サーバが新しいバックグラウンド サーバになったとき、スタンバイ サーバが古いバックグラウンド サーバと同様に機能できます。 CA SDM 管理者以外のユーザは、バックグラウンド サーバへのログインを許可されていません。 また、スタンバイ サーバへのログインが許可されたユーザはいません。 スタンバイ サーバは、任意の数だけ設定できます。 CA SDM の可用性を向上させるために、バックアップ データ センターまたは惨事復旧サイトに 1 つのスタンバイ サーバを配置することを検討してください。
  • バックグラウンドおよびスタンバイ動作のためにサーバが追加された場合でも、 CA SDM のパフォーマンスは同じままになると予測されます。 展開するアプリケーション サーバが増えた場合は、パフォーマンスが向上する可能性があります。
  • 高可用性実装には、最低 1 つのアプリケーション サーバが必要です。 可用性を向上させるために 2 つのアプリケーション サーバを、また Web トラフィックを制御するためにロード バランサを配置することをお勧めします。
  • 1 つのバックグラウンド サーバ、少なくとも 1 つのスタンバイ サーバ、および 1 つ以上のアプリケーション サーバが必要になるため、追加のハードウェア コストが予測されます。 スタンバイ サーバとバックグラウンド サーバの設定は同じである必要があります。
  • リモート データベース サーバと、Knowledge Tools インデックス ファイル、Knowledge Tools インポート/エクスポート ファイル、アーカイブ パージ出力ファイル、および添付ファイル リポジトリを共有するためのサーバが必要になります。 バックグラウンドおよびスタンバイ サーバからこれらのファイルにアクセスできるようにするには、共有された場所が必要です。
  • Linux インストールでは、NFS マウントを使用できます。 Windows インストールでは、UNC がサポートされています。
  • すべての CA SDM サーバから電子メール通知を送信できます。 高度可用性構成のすべてのサーバは、メール サーバに接続をしている必要があります。
  • 各アプリケーション サーバの ping の時間や待ち時間を同じレベルにするために、バックグラウンドおよびスタンバイ サーバを同じネットワーク サブネットにインストールします。
  • バックグラウンドおよびスタンバイ サーバを、すべてのユーザが良好にネットワーク接続できる中央の場所に配置することを検討してください。 アプリケーション サーバは集中的に配置することも、世界中に分散させることもできます。
  • エンド ユーザ インタラクションに起因する電子メール通知は、ユーザが接続されているアプリケーション サーバから送信されます。
  • バックグラウンド プロセス(添付イベントを処理するアニメータなど)に起因する電子メール通知は、バックグラウンド サーバで実行中の pdm_mail_nxd ユーティリティによって送信されます。
  • バックグラウンド サーバの故障中に、バックグラウンド サーバがスタンバイ サーバとしてアップ状態になった場合、キュー内の電子メールが送信されます。
システム構成、管理、および操作の考慮事項
CA SDM 高可用性設定を実装する前に、以下の点を考慮します。
  • SOAP Web サービスと REST Web サービスは、アプリケーション サーバでのみサポートされます。 WebDirector は、すべての CA SDM サーバ上で設定できます。 アプリケーション サーバは互いに独立しているため、WebDirector は、同じアプリケーション サーバ上で実行されている Web エンジンにしかサービスを提供できません。 WebDirector は、アプリケーション サーバにわたる Web エンジンにはサービスを提供できません。
  • 高可用性設定でのサーバの独立性は高いため、ほとんどのコマンド ライン ユーティリティはローカル サーバでのみ機能します。 たとえば、pdm_status では、このコマンドを実行しているサーバ上で実行されている CA SDM プロセスのみが表示されます。 pdm_webcache ユーティリティでは、それが発行されたサーバ上のフォーム キャッシュしか更新されません。
  • 高可用性設定では各サーバ上のプロセスが個別に制御されます。 これは、プライマリ サーバで実行する必要がある
    pdm_d_mgr
    によって CA SDM プロセスを起動および停止する標準設定とは異なります。
    アプリケーション サーバをシャットダウンするには、
    pdm_halt
    コマンドの代わりに新しい
    pdm_server_control
    を使用することをお勧めします。 シャットダウンの前に、アクティブなユーザに別のアプリケーション サーバに移動することができます。 これは、
    休止
    オプションを使用してユーザに通知することによって実行できます。
  • 標準設定とは異なり高可用性設定では、バックグラウンド サーバの Web UI の
    [オプション マネージャ]
    から
    bopauth_host
    オプションを使用して、認証サーバの詳細を指定できます。 認証サーバが使用できない場合、ユーザはログインできません。
    pdm_edit ユーティリティは新しいグラフィカル ユーザ インターフェースに置き換えられため、以前は必要だった設定ファイルの手動による変更の多くが不要になりました。
  • 標準設定とは異なり高可用性設定では、バックグラウンド サーバの Web UI の[オプション マネージャ]から
    bopauth_host
    オプションを使用して、認証サーバの詳細を指定できます。 高可用性設定のために、
    pdm_edit
    でこの設定変更を行う必要はありません。 認証サーバが使用できない場合、ユーザはログインできません。
  • 標準設定では、セカンダリ サーバを使用して、CA SDM を別のシステムや別のハードウェア プラットフォーム上で実行されている認証システムに統合させることができます。
  • 不正なサーバが高可用性設定に参加できないようにするために、サーバはすべて、設定する前にバックグラウンド サーバの Web UI で定義する必要があります。
  • 高可用性設定サーバの役割やその他の情報は、
    CA SDM コンソールの[管理]
    タブで変更できます。 サーバ定義を変更する前に、CA SDM サービスを停止します。 変更を有効にするには、サーバの再設定が必要です。
  • 設定ユーティリティを実行することによって、サーバを標準設定と高可用性設定の間で変更できます。 必ず、実装内のすべてのサーバを変更してください。 データは影響を受けずに残りますが、設定を変更するには手動の更新が必要になります。
  • 高可用性をサポートするために NX.env に新しい環境変数が追加されています。これらの変数値はシステムによって自動的に管理されます。
    指示がない限り、NX.env を手動で変更しないでください。
  • CA SDM のマイグレート/アップグレードを行うときには、最新の
    pdm_startup
    ファイルを使用します。 以前のバージョンの CA SDM のファイルを使用しないでください。 たとえば、pdm_edit ユーティリティによって生成されたファイルなどです。
  • 機能によって、チケット番号および数値レコード キーが生成されます。 データベースが破損する可能性を回避するために、
    Key_Control
    テーブルをロードしたり、手動で変更したりしないでください。
    高可用性設定では、チケット番号および数値レコード キーは順不同である可能性があります。 エラーではありません。 その他のフィールドは、チケットのオープン日などのタイムスタンプに基づいたソートに使用できます。
  • 高可用性設定では、Knowledge Tools デーモンを別のサーバに移動することはできません。
    kt_daemon
    は現在、すべてのサーバ上で実行されます。 その他のすべての Knowledge Tools デーモンは、バックグラウンド サーバ上でシングルトンとして実行されます。
  • Knowledge Tools は、ナレッジ エクスポート/インポート機能によって使用される EBR インデックス ファイルおよび入出力ファイルの場所への Windows 上の UNC ファイル パスをサポートしています。 この機能は、高可用性設定と標準設定の両方に使用できます。
    EBR インデックス ファイルのパスと KEIT ファイルのパスは、同じ UNC 認証情報を参照する必要があります。また、これをサポートするため、同じサーバ上にパスが存在する必要があります。
  • バージョン管理により、server_secondary_custom.ver ファイルで設定されるファイル(htmpl、.maj、.mod、.sch など)がバックグラウンド サーバから配布されます。 起動時、スタンバイまたはアプリケーション サーバは、更新されたファイルをバックグラウンド サーバから取得するためにバージョン管理クライアントを実行します。
  • アーカイブ/パージは、バックグラウンド サーバ上で実行され、出力ファイルへの Windows 上の UNC ファイル パスをサポートします。 この機能は、高可用性設定と標準設定で使用できます。
  • リポジトリがリモート サーバ上に存在する場合、受信電子メールの添付ファイルは、pdm_maileater によって格納されます。
  • デーモン マネージャが procsets を変更できるようにし、このアクションに対して pdm_dmnmode コマンドを実行しないようにします。
CA SDM の設定の変換
標準設定を高可用性設定に、またはその逆への変換を開始する前に、以下を考慮します。
  • バックグラウンド サーバは、プライマリ サーバにのみ変換できます。
  • プライマリ サーバは、バックグラウンド サーバにのみ変換できます。
  • セカンダリ サーバは、スタンバイ サーバまたはアプリケーション サーバにのみ変換できます。
  • スタンバイ サーバまたはアプリケーション サーバは、セカンダリ サーバにのみ変換できます。
フェールオーバに関する考慮事項
バックグラウンド サーバからスタンバイ サーバへのフェールオーバ時には、以下の点を考慮します。
  • 新しいユーザはログインしてはなりません。 すでに接続されているユーザの場合、フェールオーバ中には以下の操作を実行できないため、フェールオーバの完了後に再試行する必要があります。
    • 添付ファイルを使用したチケットの作成。
    • 添付ファイルのダウンロード。
    • ナレッジ ドキュメントの検索。
    • 新しいナレッジ ドキュメントのインデックス作成。
    • 受信電子メール。
    • フェールオーバ プロセスが完了するまでトリガされない SLA イベント。 を参照してください。
サードパーティ ツールを使用して CA SDM サーバの自動フェールオーバを行う場合は、ローリング メンテナンスを開始する前にツールを無効にする必要があります。
Web ユーザ インターフェースおよび Web サーバに関する注意事項
Web ユーザ インターフェース
Web サーバは、高可用性設定のすべてのサーバ上で必要です。 フェールオーバのためにバックグラウンド サーバが使用できない場合は、[遅延したサーバ応答]フォームが Web ユーザに表示されます。 スタンバイ サーバがバックグラウンド サーバに昇格されると、ユーザは自分の作業の再開を許可されます。
web_cgi_url
オプションの値は、以下を指している必要があります。
  • 複数のアプリケーション サーバが存在する場合は、ロード バランサ。
  • アプリケーション サーバが 1 つしか存在しない場合は、アプリケーション サーバ。
Web サービス
Web サービスは、アプリケーション サーバ上でのみ設定できます。
webservices_domsrvr
オプションは、
オプション マネージャ
には存在しなくなりました。
NX.env
ファイルを変更することによって、各アプリケーション サーバ上で
NX_WEBSERVICES_DOMSRVR
変数を独立して設定できます。
統合に関する考慮事項
  • CA SDM Web ユーザ インターフェースへの URL は、正しく設定されたアプリケーション サーバを指している必要があります。
    ca_application_registration
    には、ほかの CA 製品によって使用される CA SDM のインストールへの URL が含まれています。 この URL は、最初に設定される CA SDM サーバ(最も一般的にはバックグラウンド サーバ)を指しています。 管理機能を使用してこの値を変更できるのは、CA SDM 管理者だけです。 ロード バランサを使用している場合は、この URL が単一のアプリケーション サーバではなく、ロード バランサを指すようにします。
  • ほとんどのエンド ユーザ インタラクション、およびほかのソフトウェア製品との統合は、アプリケーション サーバ レベルで実行されます。 アプリケーション サーバのフェールオーバはありません。 アプリケーション サーバが使用できなくなると、そのアプリケーション サーバの Web サービスも使用できなくなります。 アプリケーション サーバの可用性を向上させるには、ロード バランサを展開して、異なるアプリケーション サーバを通じてリクエストをルーティングします。
データベースに関する考慮事項
直接接続は、各サーバからほかのサーバに対してだけでなく、各サーバからデータベースに対しても存在します。 CA SDM サーバが DMZ 内にある場合は、この接続用に、ファイアウォール ポートを開くか、トンネルプロキシテクノロジを実装する必要があります。 また、DBMS ベンダーとのライセンス契約も考慮してください。
  • すべての CA SDM サーバにデータベース クライアントをインストールするようにしてください。
  • 高可用性設定では、すべてのサーバが 1 つのデータベースに接続します。 データベースは単一障害点になる場合があるため、DBMS の可用性を向上させるためにデータベース クラスタリングを利用することを検討してください。
  • Windows プラットフォームでは、Microsoft SQL Server のみがネイティブにサポートされています。 たとえば、実装が Windows や Linux などの異種のオペレーティング システムを含むサーバで構成されている場合は、Linux では Microsoft SQL Server がサポートされていないため、DBMS として Oracle を選択してください。
レポートの考慮事項
CA Business Intelligence は、代替アプリケーション サーバからデータを自動的に取得できます。 この機能を設定すると、CA SDM レポートの可用性を向上させることができます。
CA Business Intelligence は、バックグラウンド サーバとは統合されていません。 このため、バックグラウンド サーバの Web UI からはレポートを表示できません。 バックグラウンド サーバの Web UI から[
レポート
]タブを選択すると、エラー メッセージが表示されます。
CA Business Intelligence の ODBC サービスを正常に起動させるには、以下のようにライブラリ パスをエクスポートします。
(Solaris および Linux の場合) Export LD_LIBRARARY_PATH=$ LD_LIBRARARY_PATH:/opt/CA/SC/lib:<NX_ROOT>/lib
例:
Export LD_LIBRARARY_PATH=$ LD_LIBRARARY_PATH:/opt/CA/SC/lib:/opt/CAisd/lib
オプション マネージャに関する考慮事項
オプション マネージャからオプションをインストールまたはアンインストールできるのは、バックグラウンド サーバの Web UI からだけです。 変更を設定内のすべてのサーバに伝播するには、ローリング メンテナンスの手順を使用します。 ローリング メンテナンスの実行の詳細については、
CA SDM サーバでのローリング メンテナンスの実行
のシナリオを参照してください。
Web Screen Painter に関する考慮事項
  • Web Screen Painter(WSP)は、バックグラウンド サーバ上でのみ使用できます。
  • WSP のフォーム変更を発行して、更新されたフォームがインストール内のすべてのサーバに配布されるようにするには、推奨される手順に従ってください。 詳細については、「Web インターフェースの変更
    」を参照してください。
  • すべてのサーバ上で実行される仮想データベース層デーモン。 CA SDM データベースのカスタマイズとオブジェクト定義をすべてのサーバにインストールします。