MSP: Microsoft Project の手動計算モード

ccppmop158
手動計算は、Microsoft Project (MSP)のスケジュールに影響します。
[計算]
オプションは既定で
[オン]
になっています。 その結果、Microsoft Project で
Clarity PPM
プロジェクトを開くと、プロジェクトが再計算されます。
タスクの開始日および終了日は、それらの間の依存関係チェーンを考慮するために自動的に調整されます。
たとえば、終了/開始の依存関係がある 2 つのタスク(Task 1 および Task 2)を作成します。 Task 2 の開始日は、依存関係リンクに基づいて Task 1 の終了日を基準として計算されます。 ガント図もそれに応じて更新されます。 その後のタスクは、要約タスク レベルの残存作業、実績作業、および作業に対するタスク レベル値を要約して同様に計算されます。
手動計算の設定
Microsoft Project の
[計算]
オプションを
[オフ]
(手動)に設定できます。 手動計算モードでは、Microsoft Project で
Clarity PPM
プロジェクトを開く際に、プロジェクトは再計算されません。 手動計算モードを使用する場合、Microsoft Project は以下の方法で実行します。
  • Microsoft Project で
    Clarity PPM
    プロジェクトを開くと、依存関係チェーンに基づいてタスクは調整または更新されません。 依存関係チェーンは無意味になります。
  • タスクはガント図上で静止したままです。
  • プロジェクトを手動でスケジュールし、タスク日付を移動する必要があります。
  • Clarity PPM
    タイムシートを使用していない場合、
    Clarity PPM
    で最後に保存されたプロジェクトが表示されます。
  • 要約タスクは計算されません。 子タスクのロールアップされた値は表示されません。 そのため、Microsoft Project のプロジェクト レベル
    [完了率 (%)]
    フィールドには不正確な値が表示される可能性があります。
この設定を構成する前に作成された MPP プロジェクト(
filename.mpp
) については、プロジェクト マネージャはそのプロジェクトのグローバル設定を更新する必要があります。
グローバル設定を更新するには、
Clarity PPM
から Microsoft Project の計画を開きます。
以下の手順に従います。
  1. Microsoft Project で、
    [ファイル]
    -
    [プロジェクトのオプション]
    をクリックし、次に
    [スケジュール]
    をクリックします。
  2. [計算]
    セクションの
    [編集後に必ずプロジェクトの計算を実行する]
    [オフ]
    を選択します。
  3. [OK]
    をクリックします。
    この設定はグローバルで、各プロジェクトの .mpp ファイルに保存されます。 この設定を構成した後に作成される .mpp プロジェクトはこの設定を継承します。
  4. Clarity PPM
    で、
    [管理]
    -
    [プロジェクト管理]
    -
    [設定]
    をクリックします。
  5. [既定の配分方法]
    [指定時間均等]
    に設定します。
  6. [保存]
    をクリックします。
例: 残存作業の計算なし(0 時間)
以下の図に示すように、Project 1 および Summary の残存作業は計算されず、ゼロ時間が表示されます。 手動計算が有効な場合、プロジェクトは計算されません。
手動計算の影響を示す画像。
プロジェクトを計算するには、F9 を押すか、Microsoft Project の
[計算: 必須]
ボタンを使用します。 Microsoft Project は、計画を計算し、すべてのタスクのロールアップされた値が表示されます。 また、タスクは終了/開始の依存関係に基づいてガント図に表示されます。
例: ガント図で静止したままのタスク
手動計算を有効にすると、タスクはガント図で静止しているままで、時間は要約タスクまたはプロジェクト レベルでロールアップされません。 たとえば、Microsoft Project で手動計算を有効にし、
Clarity PPM
で実施期間設定方法を指定時間均等に設定します。 その後、
Clarity PPM
で 3 つのタスクでプロジェクトを作成します。 要約タスクを作成し、要約タスク下の子としてタスクを降格します。 終了/開始の依存関係を適用し、残存作業を識別し、実績作業を記録します。
Microsoft Project で
Clarity PPM
プロジェクトを開きます。 手動計算が有効であるので、プロジェクトは計算されず、結果は以下の図に示されているように表示されます。
  • 3 つのタスクは、ガント図内で互いにスタックされ、終了/開始の依存関係リンクに基づいて表示されません。
  • 要約タスクは、タスクの合計の代わりに残存作業、実績作業、および作業に対してゼロを表示します。
  • プロジェクトでは、プロジェクトまたは要約タスク レベルで正しくない値を表示できます。
計算を手動に設定した場合の影響を示す画像。
プロジェクトを計算するには、F9 を押します。 結果は以下の図に示されているように表示されます。
  • 3 つのタスクは、それらの間の依存関係チェーンに基づいてスケジュールされます。
  • 要約タスクの残存作業、実績作業、および作業には子タスクの合計が表示されます。
計算を手動に設定した場合の影響を示す画像。
例: 自動計算されない要約タスク
手動計算を有効にすると、要約タスク日は自動的に計算されません。 たとえば、Microsoft Project で手動計算を有効にし、
Clarity PPM
で実施期間設定方法を指定時間均等に設定します。 その後、
Clarity PPM
で依存関係のないいくつかのタスクでプロジェクトを作成します。 要約タスクを作成し、要約タスク下の子としてタスクを降格します。 プロジェクト マネージャの要件を反映するために、ガント図上でタスクを手動でドラッグします。
Microsoft Project で
Clarity PPM
プロジェクトを開きます。 手動計算が有効であるので、プロジェクトは計算されず、結果は以下の図に示されているように表示されます。
  • ガント図で、要約タスクのガント行は子タスクの範囲ではなく 1 日だけを反映します。
計算を手動に設定した場合の影響を示す画像。
プロジェクトを計算するには、F9 を押します。 結果は以下の図に示されているように表示されます。
  • 要約タスクのガント行は子タスクの日付範囲を表示します。
  • 要約タスクはロールアップされた値を表示します。
計算を手動に設定した場合の影響を示す画像。
Microsoft Project の手動計算例外
手動計算が有効な場合、以下の例外が適用されます。
  • Clarity PPM
    タイムシート。 タイムシートを使用する場合、タスクに対して記録される実績時間は設定を上書きすることがあります。 開始日、終了日、またはその両方が変更される可能性があります。
    たとえば、Task 1 は 5 月 1 日に開始します。Ken はタスクが開始される前の 4 月 20 日に 8 時間を記録します。 次回プロジェクトが Microsoft Project で開かれると、タスクの開始日は 4 月 20 日に変更されます。 Ken が終了日の後にタスクに対して実績時間を記録する場合も同じです。 Microsoft Project では、終了日が最後に記録された実績時間に移動されます。
  • リソースの平準化。 リソースの平準化ではプロジェクトが計算されます。 Microsoft Project でプロジェクトを計算しない場合は、リソースの平準化を使用しないでください。
  • タスク制約。 タスク制約を適用すると、[計算]オプションのグローバル設定が[オフ]に設定されている場合でも、Microsoft Project でプロジェクトの計算をトリガできます。
例: Microsoft Project のリソースの平準化
Microsoft Project の
リソースの平準化
は、リソースが配置超過にならないようにチーム メンバの利用可能時間に基づいてプロジェクトをスケジュールします。 リソースの平準化では、タスクの遅延、タスクの分割、およびリソース割り当ての遅延を行ってリソース配置を調整します。 また、リソースが平準化されると、プロジェクトの計算も行われます。 そのため、Microsoft Project でプロジェクトを計算する場合にのみ、リソースを平準化するようにしてください。
以下の手順に従います。
  1. Microsoft Project の[計算]オプションを[オフ]に設定します。
  2. 2 つのタスク(Task1 および Task2)を作成します。
    Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて両方のタスクの開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
    以下の図に示すように、タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。
    タスクが重なってスタックされたままであることを示す画像。
  3. 各タスクに同じリソースを割り当てます。
    タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。 以下の図に示すように、リソースはその日 16 時間作業すると予想されます。
    リソースはその日 16 時間作業すると予想されることを示す画像。
  4. リソースを手動で平準化します。
    以下の図に示すように、Microsoft Project は、リソースが利用可能時間の 1 日 8 時間作業し、そのため超過配置が解消されるように、タスクを自動的に計算またはスケジュールします。 タスク位置を移動しない場合は、リソースを平準化しません。
    Microsoft Project がタスクを自動的に計算またはスケジュールすることを示す画像。
例: タスク制約
タスク制約を適用する場合、グローバル設定が手動でも、自動計算がトリガされる可能性があります。
以下の手順に従います。
  1. Microsoft Project の[計算]オプションを[オフ]に設定します。
  2. タスク(Task 1)を作成します。
    Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
  3. Task 1 を次の月曜日に移動させます。
    Microsoft Project は、Task 1 に[
    指定日以降に開始
    ]制約を適用します。 この制約を参照するには、マウス ポインタを[カレンダ]アイコン上に移動します。
  4. 別のタスク(Task 2)を作成します。
    Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
  5. Task 2 を次の月曜日に移動させます。
    Microsoft Project は、Task 2 に
    [指定日以降に開始]
    制約を適用します。 この制約を参照するには、マウス ポインタを[カレンダ]アイコン上に移動します。
  6. Task1 および Task2 の間の終了/開始の依存関係を作成します。
    タスク制約を作成すると、Microsoft Project は[計算]オプションのグローバル設定が[オフ]に設定されている場合でも、以下の図に示すように、自動的にタスクを計算します。
    タスクの制約を適用するとどのように自動計算がトリガされるかを示す画像。
例: リソースの配置超過の調整
以下の例は、リソースの配置超過を手動で調整するとどのように自動計算がトリガされないかを示しています。
以下の手順に従います。
  1. Microsoft Project の[計算]オプションを[オフ]に設定します。
  2. 2 つのタスク(Task1 および Task2)を作成します。
    Microsoft Project は、ユーザの Microsoft Project 設定に基づいて開始日を本日またはプロジェクトの開始日に自動的に設定します。
  3. Task1 にリソースを割り当てます。
  4. Task2 に同じリソースを割り当てます。
  5. Task1 および Task2 の間の終了/開始の依存関係を作成します。
    以下の図に示すように、タスクは重なってスタックされたままで、計画を計算する必要があることを示しています。
    リソースの配置超過を手動で調整するとどのように自動計算がトリガされないかを示す画像。
  6. Task 1 を来週の月曜日にドラッグします。
    以下の図に示すように、タスクは手動で設定した日付に凍結されたままで、計画を計算する必要があることを示しています。
    リソースの配置超過を手動で調整するとどのように自動計算がトリガされないかを示す画像。