Open Workbench でのプロジェクトのベースライン作成

ccppmop158
Open Workbench (OWB)でプロジェクトのベースラインを作成できます。
ベースライン
は、後で現在の計画と比較するために保存しておく元のプロジェクト計画のスナップショットです。 ベースラインを作成してプロジェクトを評価したり、承認済みの計画と比較したりすることができます。 プロジェクトのベースラインを再度作成しない限り、ベースラインに保存された計画のバージョンは、プロジェクトの作業が進行しても変更されません。
タスク、選択したタスクの範囲、ビュー内のすべてのタスク、またはプロジェクト全体のベースラインを作成できます。 ベースラインを作成すると、その時点での開始日、終了日、および使用量などの情報が保存されます。 その後、現在の計画とベースライン計画を比較して、プロジェクトが予定どおりに進行しているかどうかを確認できます。
ベースラインを作成する適切なタイミング
タスク割り当てまたはリソース割り当てのデータのベースラインを作成する適切なタイミングは、管理部門によりプロジェクト計画が承認された後、タスクが開始され実績値が追跡される前です。 作成したベースラインは、プロジェクトの進捗を測定する際の参照元になります。 計画が複数のレビュー サイクルを経て、新しい測定の基準が管理部門により承認された場合、タスクのベースラインを再作成してリビジョンを元の計画と比較できます。
Open Workbench では複数のベースラインがサポートされており、プロジェクトの進捗にあわせて新しいベースラインを作成できます。
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ベースラインおよびアーンド バリューの計算
Open Workbench では、アーンド バリュー分析で実行される多くの計算でベースライン情報を使用します。
アーンド バリュー分析
(EVA)は、計画された内容とプロジェクトの現在の実績値を比較する統計演算です。 たとえば EVA では、ベースラインの予算計画に従って、タスクの所要時間を実際の所要時間と比較する場合があります。 EVA は、
パフォーマンス測定
と呼ばれることもあります。
Open Workbench で利用できるフィールドには、アーンド バリュー分析に使用される基本的な計算が含まれています。 これらのフィールドは、レポート作成時に個別の項目として利用することができ、任意のビューに追加できます。 これらのフィールドは、差異の値を生成するために他の計算フィールドによって主に変数として使用されます。
アーンド バリューでは、スケジュール済みのすべてのアクティビティについて以下の値を計算します。
  • BCWS (Budgeted Cost of Work Scheduled、予定作業予算コスト)
    。 指定された期間内でプロジェクトに費やす予算額。
  • ACWP (Actual Cost of Work Performed、完了作業実コスト)
    。 指定された期間中に作業を実行する際に発生した直接コストおよび間接コストの合計。
  • BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)
    。 実行された実績作業の割合と等しい総予算の割合。
これらの値を同時に使用して、作業が予定どおり実行されているかどうかを判断します。 最も頻繁に使用される測定は以下のとおりです。
  • CV (Cost Variance、コスト差異)、CV = BCWP - ACWP。
  • SV (Schedule Variance、スケジュール差異)、SV = BCWP - BCWS。
  • CPI (Cost Performance Index、コスト パフォーマンス インデックス)、CPI = BCWP/ACWP。
作業パフォーマンスを追跡してコストとスケジュールの差異を説明するには、EVA のフィールドを使用します。 たとえば、Open Workbench では以下の数式を使用して、BCWS が計算されます。
BCWS = (cumulative baseline usage from the start date through the Project as-of date) x (the resource billing rate)
日付または EAC の差異を取得するには、プロジェクトのベースラインを作成する必要があります。
ベースラインの設定
[Multiple Baselines]
ダイアログ ボックスを使用して、ベースラインを設定し、プロジェクトのベースラインを再作成します。 このダイアログ ボックスには、プロジェクトですでに設定済みのベースラインがリスト表示されます。 新しいベースラインを設定すると、その既定の名前は「Baseline1」となり、現在のベースラインとしてマークされます。 プロジェクトにすでに「Baseline1」という名前のベースラインがある場合、新しいベースラインを設定すると、その名前は「Baseline2」となります。 ベースラインを取得した後に名前を編集できます。
プロジェクト、ビュー、または選択したタスクのベースラインを再作成するには、すべてのレベルの WBS を選択します。 変更されたタスク(リソースの ETC の変更など)のベースラインを再作成しても、データは要約タスク レベルにロールアップされません。 ただし、要約タスク レベルでベースラインを再作成すると、データはフェーズのタスクにロールダウンされます。
以下の手順に従います。
  1. [Tools]
    -
    [Baselines]
    -
    [Multiple Baselines]
    をクリックします。
  2. [新規]
    をクリックします。
  3. [OK]
    をクリックします。
ベースライン データをビューに表示
一度に 1 つのベースラインをビューに表示できます。 ベースライン情報を表示するには、最初にビューの 1 つにベースライン データを表示するフィールドを含めます。 プロジェクトの現在のステータスに対する現在のベースラインを、[Gantt Chart]ビューなどのスプレッドシート ビューに表示できます。 ガント バーの特別なベースライン マーカーにより、現在のスケジュールとベースライン情報を区別するためのベースライン情報が示されます。
ベースライン データを表示するフィールドをビューに含めるには、以下の手順に従います。
  1. タスク詳細ペインを表示するビューを開きます。
  2. 以下のフィールドを追加します。
    • Task Baseline Cost
    • Task Baseline Usage
    • Task Baseline Usage (aggregated)
    • Assignment Baseline Cost
  3. リソース詳細ペインに
    [Resource Baseline Cost]
    フィールドを追加します。
ベースラインを表示するには、以下の手順に従います。
  1. ガント図をダブルクリックします。
  2. [Gantt Bars]
    グループの
    [Baseline]
    チェック ボックスをオンにして、
    [OK]
    をクリックします。
ベースラインの編集
[Multiple Baselines]
ダイアログ ボックスを使用して、名前、説明、およびコードを編集し、ベースラインを現在のベースラインとして設定します。
以下の手順に従います。
  1. [Project]
    リボンを開きます。
  2. [Baselines]
    グループの
    [Manage]
    をクリックします。
  3. 現在のベースラインとして設定するベースラインの隣にある
    [Current]
    チェック ボックスをオンにします。
    現在のバージョンとして 1 つのベースラインを選択できます。
  4. [OK]
    をクリックします。
プロジェクトのベースラインの再作成
[Set Baseline]
ダイアログ ボックスを使用して、プロジェクトのベースラインを再作成します。 プロジェクトのベースラインを再作成すると、現在のベースラインが新しいベースライン データに置き換えられます。
ビューまたは選択したタスクのベースラインを再作成した場合、プロジェクト ベースラインの値は更新されません。
プロジェクト、ビュー、または選択したタスクのベースラインを再作成するには、すべてのレベルの WBS を選択する必要があります。 変更されたタスク(リソースの ETC の変更など)のベースラインを再作成しても、データは要約タスク レベルにロールアップされません。 ただし、要約タスク レベルでベースラインを再作成すると、データはフェーズのタスクにロールダウンされます。
以下の手順に従います。
  1. [Project]
    リボンを開きます。
  2. [Baselines]
    グループの
    [Define]
    をクリックします。
  3. 以下のオプションを選択します。
    • [Scope]
      セクションの
      [Project]
    • [Baseline Settings]
      セクションの
      [Set]
  4. [OK]
    をクリックします。
  5. プロンプトが表示されたら、
    [Yes]
    をクリックして、以前のバージョンのベースライン データを新しいバージョンで上書きすることを確認します。
複数のベースライン
以下の場所から、プロジェクトの進捗を追跡するために複数のベースラインを作成できます。
  • Clarity PPM
    。新しいベースラインを作成するには、プロジェクトをロック解除する必要があります。
  • Open Workbench。
ベースライン データは、要約タスク レベルとプロジェクト レベルで保存されます。 コスト データはベースラインと共に保存されます。 後で単価を変更しても、ベースライン コストはさかのぼって変更されません。
Open Workbench を
Clarity PPM
と一緒に使用している場合、マスタ プロジェクトのベースラインを再作成すると、マスタ プロジェクトに直接入力したデータのみが取得され、サブプロジェクトに入力したデータは取得されません。
Open Workbench では以下の操作を実行できます。
  • ベースラインを設定して、タスクの範囲、ビュー内のすべてのタスク、またはプロジェクト内のすべてのタスクをベースラインに保存する。
  • 複数のベースラインを作成して、履歴バージョンを管理する。
  • プロジェクト ベースラインのプロパティを表示または編集する。
Clarity PPM
にベースラインを保存するには、プロジェクトのベースラインを変更するためのアクセス権が必要です。
マスタ プロジェクトおよびサブプロジェクトの複数のベースライン
マスタ プロジェクトにベースラインを設定すると、そのプロジェクトのサブプロジェクトにもベースラインが設定されます。 マスタ プロジェクトのベースライン データは、マスタ プロジェクト自体のベースライン データとそのサブプロジェクトの集計です。 ベースラインの設定時に動的に集計されます。 マスタ プロジェクトのリソース ベースライン データは、チーム ベースライン データの集計です。
ベースラインを作成していないマスタ プロジェクトを開いたときに、サブプロジェクトの 1 つでベースラインが作成されていた場合、そのサブプロジェクトの現在のベースラインがビューに表示されます。 たとえば、2 つのサブプロジェクト Subproject1 および Subproject2 を含むマスタ プロジェクトがあり、Subproject1 だけに現在のベースライン Baseline1 が存在するとします。 そのベースラインの名前を変更し、Subproject2 で選択したタスクのベースラインを作成します。 その結果、Subproject1 のベースラインは削除され、Subproject2 のベースラインに置き換えられます。 Subproject2 のベースラインが現在のベースラインとしてマークされます。
Open Workbench を
Clarity PPM
と一緒に使用している場合、マスタ プロジェクトに複数のベースラインを作成すると、マスタ プロジェクトとそのサブプロジェクトにベースライン(Baseline1)が作成されます。 マスタ プロジェクトを
Clarity PPM
に保存すると、マスタのベースライン データにはサブプロジェクトの値も含まれます。 たとえば、ETC が 5 時間のタスクが含まれるマスタ プロジェクトがあり、その 2 つのサブプロジェクトにそれぞれ ETC が 10 時間のタスクが含まれる場合、プロジェクトを
Clarity PPM
に保存すると、マスタ プロジェクトのベースライン使用は 25 時間となります。
ベースラインを作成したマスタ プロジェクトを開き、新規サブプロジェクトを追加すると、既存のサブプロジェクトの現在のベースラインが保存されます。 マスタ プロジェクトのベースラインを作成すると、サブプロジェクトのベースラインは新規ベースラインに置き換えられます。 マスタ プロジェクトのサブプロジェクトに複数のベースラインがある場合、現在のベースラインとしてマークされたベースラインがビューに表示されます。
マスタ プロジェクトのベースラインとサブプロジェクトのベースラインの同期を維持するには、現在のベースラインとマークされたベースラインを変更する場合、先に
Clarity PPM
で変更してください。 Open Workbench で
Clarity PPM
プロジェクトを開くと、
Clarity PPM
で定義されたすべてのベースライン データが Open Workbench にロードされます。
複数ベースラインの設定
複数のバージョンのベースラインを保持している場合、現在のバージョンがアーンド バリュー分析(EVA)の対象となります。 現在のバージョンはいつでも変更できます。 複数のベースラインを設定して、プロジェクトを
Clarity PPM
に保存できます。 既定では、新しいベースラインを作成すると、それが現在のバージョンとして選択されます。 現在のバージョンに別のベースラインを選択できます。
新しいベースラインを作成すると、新しいベースラインの既定の名前およびコードは baselineN になります。この場合、N は 1 から始まる増分数です。 値を変更するには、セルをダブルクリックします。
以下の手順に従います。
  1. [Project]
    リボンを開きます。
  2. [Baselines]
    グループの
    [Manage]
    をクリックします。
  3. [New]
    をクリックして、新しいベースラインをグリッドに追加します。 このベースラインは、現在のベースライン バージョンとして選択されます。
    • コード
      ベースラインのコードを定義します。
    • 名前
      ベースラインの名前を定義します。
    • 説明
      ベースラインの説明を定義します。
  4. [OK]
    をクリックします。
複数ベースラインでのデータの分析
ベースラインを作成して、追加の作業による影響を分析できます。 いくつかのプロジェクト タスクおよびベースラインのみを選択すると、それらのタスクのベースライン値が更新されます。 選択した要約タスクまたはプロジェクト全体のベースラインを更新するまで、要約レベルのベースライン情報は変更されません。 要約レベルのベースラインを使用して、要約レベルで発生した変更を分析します(その変更はタスク レベルでは表示されません)。
ベースライン値のクリア
[Set Baseline]
ダイアログ ボックスを使用して、ベースライン値のクリアやベースラインの再作成を行います。 ベースライン値をクリアすると、プロジェクト内のすべてのタスク、アクティブなビュー内のすべてのタスク、または選択したタスクに設定された既存のベースライン データが置き換えられます。 Open Workbench を
Clarity PPM
と一緒に使用している場合は、現在のベースライン値をクリアした後、
Clarity PPM
にプロジェクトを保存します。
以下の手順に従います。
  1. [Project]
    リボンを開きます。
  2. [Baselines]
    グループの
    [Define]
    をクリックします。
  3. [Scope]
    セクションで、以下のいずれかのオプションを選択します。
    • [Project]
      : 現在のプロジェクトですべてのタスクのベースラインをクリアします。
    • [View]
      : アクティブなビュー内のタスクのベースラインをクリアします。
    • [Selected Task(s)]
      : 選択したタスクのベースラインをクリアします。
  4. [Baseline Settings]
    セクションで
    [Clear]
    を選択し、
    [OK]
    をクリックします。
  5. ベースラインをクリアすると既存のベースライン データが置き換えられることを警告するメッセージが表示されたら、
    [Yes]
    をクリックして変更を受け入れます。
ベースラインの削除
[Multiple Baselines]
ダイアログ ボックスを使用して、ベースラインを削除するか、ベースラインを編集します。 削除する以前のベースラインが現在のベースラインとしてマークされている場合、削除する前に
[Current]
フィールドをクリアします。 現在のベースラインを削除できるのは、そのベースラインのみがリスト表示されている場合に限られます。
以下の手順に従います。
  1. [Project]
    リボンを開きます。
  2. [Baselines]
    グループの
    [Manage]
    をクリックします。
  3. 削除するベースライン行を選択し、
    [Delete]
    をクリックします。