アーンド バリュー、EAC、ETC、およびその他のメトリックの計算

ccppmop1592
EV (Earned value、アーンド バリュー)は、作業の値や実際のコストを判断するための技術です。EV は、指定された WBS またはスケジュール済みアクティビティに割り当てられた承認済みの予算の観点から表されます。アーンド バリューは、完了作業予算コスト(BCWP)とも呼ばれます。
アーンド バリュー メトリックを使用すると、過去のパフォーマンスを確認したり、今後のパフォーマンスを予測したりすることができます。タスクやプロジェクトについて、どのポートレットまたはリスト ページでも、アーンド バリューのフィールドを表示できます。
クラシック PPM
Studio を使用して、自分のページ上でこれらのプロジェクトおよびタスク属性をパーソナライズしたり、管理者と協力してシステム レベルで他のユーザのページやポートレットを設定したりします。
既定アーンド バリュー オプション
ユーザの組織がプロジェクト パフォーマンスの測定にアーンド バリュー管理方法を採用している場合は、プロジェクト レベルの既定のアーンド バリュー計算方式を設定できます。この方式は、スケジューリング プロパティ ページの[アーンド バリュー]セクションのフィールドを使用して設定します。このページでは、アーンド バリューのレポート期間にプロジェクトを関連付けることもできます。
アーンド バリュー報告期間は、アーンド バリュー履歴の更新ジョブの頻度と間隔を定義します。このジョブは、パフォーマンスのアーンド バリュー スナップショット履歴を取得し、それらをアーンド バリュー履歴テーブルに保存します。アーンド バリュー方法論を使用してプロジェクトのパフォーマンスを分析する場合、ジョブはアーンド バリュー レポート期間を使用してスナップショットを取得します。その期間へのプロジェクト関連付けに基づいたスナップショットを保存します。プロジェクト マネージャは、プロジェクトを適切な期間に関連付けます。
プロジェクト タスクのコスト合計の更新
ベースラインを作成または更新するとき、およびタスク情報(アーンド バリュー計算用の入力)を変更するときは、プロジェクトのコスト合計を更新します。標準および非標準の差異と共に、ACWP、BCWP、EAC、および ETC などのアーンド バリュー計算とコストを表示するには、合計コストを更新します。
ETC(コスト)は、プロジェクト レベルまたはリソース レベルのコスト レートを使用して計算されます。請求コードとロールのレートを定義するコスト/レート マトリクスにプロジェクトが関連付けられている場合、コスト レートの決定にタスク固有の値は使用されません。代わりに、プロジェクトの請求コードまたはリソースのプライマリ ロールが使用されます。チームまたはタスク レベルで ETC コストを生成するには、チーム配置またはタスク割り当てから値が入力された会計計画を作成します。
子プロジェクトからロールアップされたコストまたはアーンド バリュー データは、プログラムまたはプロジェクト リスト ビューでは利用できません。プログラム ポートレットでは、子プロジェクトからロールアップされたデータが表示されますが、2 つ以上のレベルの階層が関係する場合、データは正確ではありません。また、マスタ プロジェクトについて表示されるデータは、子プロジェクトからのデータを考慮しません。
親プロジェクトと子プロジェクトからロールアップされた財務データを表示するには、プロジェクトおよびプログラムの[階層]タブを使用します。「プロジェクト階層の管理」を参照してください。
以下の手順に従います。
  1. [コスト マトリクスの抽出]ジョブの定期的実行のスケジューリング。
  2. プロジェクトを開き、[
    タスク
    ]をクリックします。
  3. アクション
    ]メニューを開き、[
    概要
    ]から[
    コスト合計の更新
    ]をクリックします。
  4. タスク
    ]メニューを開き、[
    ガント
    ]をクリックします。
アーンド バリュー メトリック
アーンド バリュー フィールドを使用すると、コストおよびスケジュール差異の原因となった作業パフォーマンスを追跡できます。ベースライン情報は、アーンド バリュー分析で実行された計算の多くに取り込まれています。アーンド バリューのすべてのフィールドには、EV 分析(EVA)に使用される基本的な計算が含まれます。以下の EV 値は、スケジュールされたアクティビティごとに計算されます。
BAC
このフィールドには、システムで計算された BAC (Budget at Completion、完成時総予算)の値が表示されます。BAC は、ベースライン時の予算合計コストです。
BAC = ベースライン時にかかる((実績値 + 残存作業) x 実コスト)
現在のベースラインが必要:
はい
BCWS (予定作業予算コスト)
このフィールドには、BCWS (Budgeted Cost of Work Scheduled、予定作業予算コスト)のシステム計算値が表示されます。BCWS は、指定された期間内でプロジェクトに費やす予算額です。日付が指定されていない場合は、日付は[プロジェクト対象日]またはシステム日付になります。BCWS は、PV (プランド バリュー)とも呼ばれます。
BCWS = ある時点を通った BAC の合計
現在のベースラインが必要:
はい
ACWP (作業完了実コスト)
このフィールドには、ACWP (Actual Cost of Work Performed、完了作業実績コスト)のシステム計算された値を表示します。コスト合計の更新アクションを選択するか、ジョブを実行すると、金額が更新されます。この値は、指定した期間中の作業で発生した合計の直接コスト(ポストされた実績値に基づく)です。コスト計算には、対象日またはシステムの日付(対象日が指定されていない場合)までポストされた実績値がすべて含まれます。ACWP は以下のレベルで計算されます。
  • 割り当て
    実コストは、会計コスト マトリクスに基づいて実績値のポスト プロセスの一部として計算されます。
  • 詳細 - タスク
    ACWP = タスク上のすべての割り当てに対する実コストの合計
  • 概要 - タスク
    ACWP = プロジェクトのすべての詳細タスクに対する ACWP の合計
  • プロジェクト
    ACWP = プロジェクトのすべての要約タスクに対する ACWP の合計
現在のベースラインが必要:
いいえ
BCWP (完了作業予算コスト)
このフィールドには、BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)のシステム計算された値が表示されます。この値は、プロジェクトをベースライン化する場合、またはアーンド バリュー合計を更新する場合に計算され、記録されます。BCWP は、EV (アーンド バリュー)とも呼ばれます。BCWP は、タスクの EV 計算方式を使用して測定されたパフォーマンスに基づく、予算コスト(BAC)額を示しています。計算は、計算が行われるレベルに基づいて行われます。BCWP は以下のレベルで計算されます。
  • タスク
    : BCWP は選択された EV 計算方法に基づきます。
  • プロジェクト
    : BCWP はプロジェクトのすべての WBS レベル 1 タスクの BCWP の合計です。
現在のベースラインが必要:
はい
EAC
このフィールドには、EAC (estimate at completion、完了時見積もり)の合計が表示されます。この値は、プロジェクトの全体期間のすべての実績値の総コストを表します。
EAC = ACWP + [(BAC – BCWP) / CPI]
EAC (T)
このフィールドには、EAC (Estimate At Completion、完了時見積もり)のシステム計算値が表示されます。現在の差分が後に典型的な差分になるとみなされる場合、この計算が最も使用されます。
EAC (T) = ACWP + ETC
現在のベースラインが必要:
いいえ
EAC (AT)
このフィールドには、EAC (estimate at completion、完了時見積もり)のシステム計算値が表示されます。この計算が最も使用されるのは、現在の差異が典型的ではないとみなされる場合です。また、プロジェクト管理チームが、同様の差異が将来的に発生しないと予測している場合です。
EAC (AT) = (ACWP + (BAC - BCWP))
現在のベースラインが必要:
はい
ETC (AT)
アーンド バリュー データを使用した完了時見積もり(EAC)のシステム計算された値が表示されます。この計算が最も使用されるのは、現在の差異が典型的ではないとみなされる場合です。また、プロジェクト管理チームが、同様の差異が将来的に発生しないと予測している場合です。
ETC (AT) = BAC - BCWP
現在のベースラインが必要:
はい
ETC (コスト)
このフィールドには、ETC (Estimate To Completion、残存作業時間)のシステム計算された値が表示されます。
ETC (コスト) = 残存労働コスト + 残存非労働コスト
現在のベースラインが必要:
いいえ
ETC(コスト)は、プロジェクト レベルまたはリソース レベルのコスト レートを使用して計算されます。請求コードとロールのレートを定義するコスト/レート マトリクスにプロジェクトが関連付けられている場合、コスト レートの決定にタスク固有の値は使用されません。代わりに、プロジェクトの請求コードまたはリソースのプライマリ ロールが使用されます。チームまたはタスク レベルで ETC コストを生成するには、チーム配置またはタスク割り当てから値が入力された会計計画を作成します。
ETC (T)
アーンド バリュー データを使用した完了時見積もり(EAC)のシステム計算された値が表示されます。現在の差分が後に典型的な差分になるとみなされる場合、この計算が最も使用されます。
ETC (T) = (BAC - BCWP)/CPI
現在のベースラインが必要:
はい
これらの値は併せて使用され、作業が予定どおり実行されるかどうかを判断します。最も頻繁に使用される測定は以下のとおりです。
コスト差分
このフィールドには、[コスト差異(CV)]のシステム計算値が表示されます。CV は現在までに費やした値に対する、現在までに達成した値です。
CV = BCWP - ACWP
現在のベースラインが必要:
はい
SV (スケジュール差分)
このフィールドには、[スケジュール差異(SV)]のシステム計算値が表示されます。SV は、現在まで実行した値に対する、現在までの予定値です。正の値は、作業がベースラインのスケジュールより進んでいることを示します。負の値は、作業がベースラインのスケジュールより遅れていることを示します。
SV = BCWP - BCWS
現在のベースラインが必要:
はい
CPI
このフィールドには、CPI (Cost Performance Index、コスト パフォーマンス インデックス)のシステム計算値が表示されます。CPI は、完了した作業の効率評価です。1 以上の値は好ましい状況を示します。1 未満の値は好ましくない状況を示します。
CPI = BCWP / ACWP
現在のベースラインが必要:
はい
SPI
このフィールドには、SPI (Schedule Performance Index、スケジュール パフォーマンス インデックス)のシステム計算値が表示されます。この値は、スケジュール済み作業に対する実施済み作業の割合です。1 未満の値は、作業が予定より遅れていることを表します。
SPI = BCWP / BCWS
現在のベースラインが必要:
はい
アーンド バリューの計算方式
アーンド バリューの計算方式とは、さまざまなアーンド バリュー(EV)メトリックを計算する方法です。一部の方法はシステムで自動的に計算されます。自動計算されない方式の場合、プロジェクトの完了作業予算コスト(BCWP)を手動で入力する必要があります。プロジェクトおよびそのすべてのタスクについて、自動計算されない EV 計算方法を使用する場合は、プロジェクトの BCWP 値を定義します。値を定義するには、プロジェクトをベースライン化するか、またはアーンド バリュー合計を更新します。特定のタスクについて BCWP をオーバーライドすることも可能です。
プロジェクトに設定したアーンド バリューの計算方式にかかわらず、[BCWP のオーバーライド]フィールドに入力した値は、自動計算された BCWP 値を上書きします。この値は、パラメータとして BCWP を必要とするすべての EV 計算に使用されます。以下の EV 計算方法が使用可能です。
  • 完了率(PC)
    タスクまたは WBS で完了した作業の金額の割合として表される見積もりを定義します。完了作業予算コスト(BCWP)が以下の公式を使用してシステム計算される EV の計算方式。
    BCWP = BAC (完成時総予算) * 完了率(%)
  • 0/100
    BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)が以下の固定法を使用してシステム計算される EV の計算方式を定義します。
    完了率(%) = 100 の場合は BCWP = BAC (完成時総予算)、それ以外の場合は BCWP = 0。
    プロジェクト作業が単一のレポート期間内で開始され完了するときに、このメソッドを使用します。また、プロジェクトまたはタスクが 100 パーセント完了したときにのみクレジットが取得される場合に使用します。
  • 50/50
    完了作業予算コスト(BCWP)が以下の公式を使用して計算される EV の計算方式を定義します。
    完了率(%)が > 0 および < 100 の場合、BCWP = BAC (完成時総予算) / 2
    完了率(%) = 100 の場合、BCWP = BAC、完了率(%) = 0 の場合、BCWP = 0
    プロジェクト作業が 2 つのレポート期間内で開始され完了するときに、このメソッドを使用します。また、プロジェクトかタスクが開始されたときに 50 パーセントのクレジットが取得され、残りの 50 パーセントが完了時に取得されるときにこの方法を使用します。
  • 労力のレベル(LOE)
    BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)が以下の公式を使用してシステム計算される EV の計算方式を定義します。
    BCWP = スケジュール済み作業の予算コスト(BCWS)
  • 重みづけマイルストーン
    完了作業予算コスト(BCWP)がユーザ定義される EV の計算方式を定義します。プロジェクト マネージャは、要約タスクの期間にわたってマイルストーンに重み付けを割り当てます。要約タスクの各マイルストーンに到達すると、特定の作業率が 100% になるまで完了します。会社がプロジェクト業績の評価にアーンド バリュー管理方法を使用する場合、この方式を使用します。この方法を使用する場合、BCWP をタスクレベルで入力します。[タスクのプロパティ]ページの[アーンド バリュー]セクションで[BCWP のオーバーライド]フィールドを使用します。
  • マイルストーン パーセント完了(PC)
    BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)がシステム計算されずユーザ定義される EV の計算方式を定義します。各期間の重み付けに、パーセンテージの代わりに金額が選択されます。マイルストーン値の割り当て率として、EV クレジットが取得されます。会社がプロジェクト業績の評価にアーンド バリュー管理方法を使用する場合、この方式を使用します。この方法を使用する場合、BCWP をタスクレベルで入力します。[タスクのプロパティ]ページの[アーンド バリュー]セクションで[BCWP のオーバーライド]フィールドを使用します。
  • 配分作業(AE)
    BCWP (Budgeted Cost of Work Performed、完了作業予算コスト)がシステム計算されずユーザ定義される EV の計算方式を定義します。タスクの労力は、他のタスクの労力に関連付けられます。基本タスクが作業を完了すると、割り当てられたタスクが完了した作業を取得します。タスクは他のタスクに関連付けられた工数を使用して、そのパフォーマンスを進めます。他の個々の作業に関連付けられている個々の作業に対して、この方式を使用します。会社がプロジェクト業績の評価にアーンド バリュー管理方法を使用する場合、この方式を使用します。この方法を使用する場合、BCWP をタスクレベルで入力します。[タスクのプロパティ]ページの[アーンド バリュー]セクションで[BCWP のオーバーライド]フィールドを使用します。
アーンド バリューの計算方法の適用方法
既定では、プロジェクトおよびタスクの EV (アーンド バリュー)計算方式は完了率です。プロジェクト パフォーマンスの測定にアーンド バリュー管理方法を用いる場合、
クラシック PPM
管理者は、既定アーンド バリュー計算方法の設定を変更できます。会社でプロジェクトとタスクに対して使用されている方法に設定を変更します。
ベスト プラクティス:
クラシック PPM
管理者は、プロジェクトおよびタスクに対して、オブジェクト レベルで既定の設定を定義することをお勧めします。この方法を使用すると、ユーザがプロジェクトまたは新規タスクを作成するとき、EV の計算方法がこのオブジェクト レベルの設定の既定になります。
オブジェクト レベルの EV 計算方法の設定は、プロジェクト レベルおよびタスク レベルで上書きできます。アーンド バリュー メトリックを計算するときは、ユーザがタスク レベルで設定する EV の計算方式が使用されます。結果はプロジェクトにロールアップされます。タスク用の方法を定義しなかった場合、タスクはその親タスクから方法を継承します。要約タスク用の方法を定義しなかった場合、タスクはプロジェクトから方法を継承します。プロジェクト用の計算方法を設定しなかった場合、アーンド バリューの計算時にタスクは無視されます。
プロジェクト テンプレートからプロジェクトを作成する場合、プロジェクト テンプレートで EV の計算方式を設定できます。テンプレートから作成されたプロジェクトは設定を継承します。
Microsoft Project と共に CA PPM を使用しており、完了率以外のアーンド バリュー計算方式を指定する場合、アーンド バリュー メトリックの計算、表示、およびレポート生成には
クラシック PPM
を使用します。