Enterprise Manager とクラスタの設定

クラスタ環境では、Enterprise Manager は複数の Manager を管理する Manager (MOM: Manager of Managers)として機能し、クラスタ内のほかの Enterprise Manager を管理します。 管理される Enterprise Manager は、コレクタと呼ばれます。
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クラスタ環境では、Enterprise Manager は複数の Manager を管理する Manager (MOM: Manager of Managers)として機能し、クラスタ内のほかの Enterprise Manager を管理します。 管理される Enterprise Manager は、コレクタと呼ばれます。
MOM にログインした Workstation ユーザは、以下の操作を実行できます。
  • エージェントがレポートしたデータにアクセスして表示できます。エージェントは、MOM の管理下にある各コレクタにレポートします。
  • 通常の Workstation 機能のすべてをこれらのコレクタに対して実行できます。
オプションの Enterprise Manager はクロス クラスタ データ ビューア (CDV)として機能し、複数クラスタのコレクタに接続できます。
CDV にログインした Workstation ユーザは、以下の操作を実行できます。
  • ダッシュボード、およびメトリック ブラウザ ツリーのエージェントおよびカスタマ エクスペリエンス メトリック データを参照しアクセスします。 このデータは、CDV の接続先の各コレクタにレポートされます。
  • これらのコレクタに対し、以下の機能を含む通常の Workstation 機能の一部を実行します。
    • 管理モジュール エディタを使用した、ダッシュボードの作成。
    • トランザクション追跡の実行。
    • 動的インスツルメンテーションの使用。
Enterprise Manager をクラスタ化すべき状況
クラスタ化は、複数の Enterprise Manager と多数のエージェントで構成された大規模な Introscope 環境で有効です。クラスタ構成によって、複数の Enterprise Manager 環境の管理の複雑さとコストが軽減されます。
MOM によるコレクタの管理
MOM を起動すると、管理対象の各コレクタに接続しようとします。
Investigator 内のすべてのエージェントには、Enterprise Manager ホスト メトリックが自動的に含まれています。 このメトリックは、クラスタ実行時に、エージェントが接続しているコレクタ Enterprise Manager を判別するのに役立ちます。
MOM は、コレクタとの接続に、設定済みの組み込みユーザ アカウントを使用します。 パスワードは、公開/秘密鍵による暗号化を使用して保護されます。
MOM がいずれかのコレクタに初めて接続するときに回復不可能なエラーが発生した場合、そのコレクタはクラスタから削除されます。 MOM を再起動するまで、MOM はそのコレクタとの接続を停止します。
接続中断などの回復可能なエラー、または java.rmi.ConnectionException の場合、MOM は 10 秒ごとに接続試行を繰り返します。
接続ステータスのログは、以下のように記録されます。
  • ログ レベルが DEBUG の場合、接続失敗のスタック トレースがログに書き込まれます。
  • ログ レベルが VERBOSE の場合、最初から 10 回目まで連続して失敗したときにメッセージがログに書き込まれます。
  • メッセージは、MOM がコレクタに接続または再接続するたびにログに書き込まれます。
MOM は、実行されている限り、管理対象のコレクタをポーリングします。
: 公開鍵/秘密鍵暗号の詳細については、「Enterprise Manager の設定」を参照してください。
クラスタ化および Enterprise Manager のクロック同期
Enterprise Manager クラスタでは、コレクタ システム クロックと MOM のクロック設定の差が 3 秒以内である必要があります。 起動時に、コレクタのクロックが MOM のクロックと同期していない場合、コレクタはクラスタに参加できません。 操作中に、以前同期したコレクタのクロックとの差が 3 秒を超えると、MOM はデータの受け取りを拒否します。
MOM とコレクタ Enterprise Manager 間のクロック同期は自動的には行われません。
クロックの同期を維持するためには、すべての Enterprise Manager がクロックを定期的に NTP サーバと同期するように設定することをお勧めします。 コレクタのクロックと MOM のクロックの差が 3 秒を超えると、ログにエラー メッセージが記録されます。 データは収集されません。 この場合は、NTP サーバと同期する間隔を短くします。 クロック同期の後に Enterprise Manager を再起動する必要はありません。 MOM は、クロックが同期されていることを検出すると、自動的にコレクタに再接続します。
注:
クラスタ内のすべてのサーバのクロックを同期するには、タイム サーバ ソフトウェアを定期的に実行します。
クラスタとエージェントの名前付け
各 Enterprise Manager では、エージェントの名前は一意であり、クラスタ内のコレクタ間でもエージェントの名前は一意として扱われます。 クラスタ内の複数のエージェントが同じ名前の場合、Workstation のビューに表示されるのは、MOM が最後に検出したエージェントのみです。 エージェントがアプリケーション サーバから名前を取得するように設定するのも、一意のエージェント名を割り当てる 1 つの方法です。 
: 一意のエージェント名を割り当てる詳細については、「
CA APM Java エージェント実装ガイド
」または「
CA APM .NET エージェント実装ガイド
」を参照してください。
コレクタは、カスタム メトリック エージェントの名前を自動的に変更し、エージェントのコレクタを識別する一意の識別子をエージェント名に追加します。 デフォルト識別子の形式は host@port で、「host」はコレクタのホスト名、「port」はコレクタの接続ポートです。 この識別子は、introscope.enterprisemanager.port.<
ChannelName
> で定義されます。
また、introscope.enterprisemanager.clustering.collector.identifierr プロパティを使用して識別子を設定することもできます。 識別子は一意です。 たとえば、ポート 5001 でリスンする
myhost
のコレクタのスーパー ドメイン内のカスタム メトリック エージェント名は、以下のようになります。
Custom Metric Agent (myhost@5001) (*SuperDomain*)
クラスタ化および管理モジュール
Enterprise Manager クラスタでは、MOM にインストールされた管理モジュールのみが使用されます。 パフォーマンス上の理由から、コレクタ Enterprise Manager には管理モジュールを配置しないことをお勧めします。
クラスタ環境での拡張ファイルのデプロイ
CA APM のデプロイで拡張機能をアクティブにした場合は、クラスタ化された環境に拡張ファイルをデプロイする際、特定の方法で管理する必要があります。
以下の手順に従います。
  1. <EM_Home>/examples/<Extension_Home>
    内で、拡張機能がインストールされている拡張フォルダを見つけます。<
    Extension_Home>
    は拡張機能の名前です。
  2. このフォルダの内容すべてを MOM 上の
    <EM_Home>/
    にコピーします。
  3. このフォルダの内容の、ディレクトリ
    <EM_Home>/examples/<Extension_Home>/config
    を除くすべてを、各コレクタ Enterprise Manager 上の
    <EM_Home>/
    にコピーします。
    管理モジュール
    .jar
    ファイルは MOM 上のみに存在する必要があるため、
    <EM_Home>/examples/<Extension_Home>/config
    ディレクトリはコピーされません。