システムの設定

システムを設定することができます。
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システムを設定することができます。
クロック スキュー許容度の設定
クロック スキュー許容度とは、時刻調整の変動量であり、通常はその値を微増させることで設定します。たとえば、わずかに進みの速いコンピュータのクロックを数秒間戻すと、ログにわずかな変更が加えられることになります。遅らせることで生じた時刻の変動により、同じメトリックに対して異なる時刻にタイムスタンプが押されることになります。これらの変動により、システムは重複している期間内に 2 つのメトリック値を取得することになります。
時間を戻す処理は、明示的に行われる場合(オペレータがクロック時間を変更)と、自動クロック同期によって非明示的に行われる場合があります。自動クロック同期は大規模なシステムでよく使用されます。
Enterprise Manager では、以下の 2 つのいずれかの方法でクロック スキュー許容度を解決します。
  • 時刻の調整幅が大きい場合には、システムはエラーを発行して終了します。
  • 小さな調整幅で時刻を戻した場合には、警告が発行され、タイムスタンプが調整前の時刻と同一になるまで、収集サイクルを停止します。
    このしきい値の値はデフォルトの 60 秒に設定されていますが、変更可能です。指定秒数未満で時刻を戻した場合、警告が発行されて収集が一時的に中断されますが、それより大きい場合はシステムが終了します。
システム クロックが戻されたことを Enterprise Manager が検知すると、クロックが調整前の時間になるまで、収集サイクルを遅延させます。システム クロックが戻される状況は、時刻の進みが早い CPU で、ネットワーク タイム サービスによって時刻が再設定される場合によく発生します。通常、この遅延に関して警告メッセージが表示されます。警告メッセージを表示させない場合は、オプションの introscope.enterprisemanager.clock.skewsuppresswarn プロパティを設定します。このプロパティの値は、メトリック収集を遅らせるミリ秒数です。この値を超えると、遅延は重大であるとみなされてログに記録されます。
注:
詳細については、「TEC1820163」を参照してください。
以下の手順に従います。
  1. Enterprise Manager を停止します。
  2. <
    EM_Home
    >\config ディレクトリに移動し、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  3. introscope.enterprisemanager.clock.skewtoleranceseconds=<XXX> プロパティを追加します。<XXX> は秒数です。
  4. (オプション) introscope.enterprisemanager.clock.skewsuppresswarn プロパティを設定します。デフォルト値は 0 ミリ秒です。
    注:
    この値を introscope.enterprisemanager.clock.skewtoleranceseconds プロパティより大きい値に設定することはできません。設定すると、警告が表示されなくなり、システムが終了します。
  5. Enterprise Manager の起動
    新しい設定が適用されます。
最大データ ポイント取得プロパティの設定
コマンド ライン Workstation (CLW)、Workstation、および WebView の最大データ ポイント取得プロパティを設定します。データ ポイントは、指定された期間に対する 1 つのメトリックの値です。この Enterprise Manager クランプ プロパティによって、メトリック クエリのバッチの実行中に SmartStor から取得されるメトリック データ ポイントの最大数が制限されます。
Enterprise Manager は、バッチ内の少なくとも最初のクエリに対して完全なデータを返します。クエリを実行した後に停止することはできません。ただし、あるクエリが設定されている最大データ ポイントを超えた場合、バッチ内の後続のクエリは実行されません。そのため、このクランプによって、単一のクエリによって生成され、およびバッチでまとめて実行される多数の値で構成されるテーブルから値が欠落する可能性があります。このプロパティは、クラスタ化されたコレクタまたはスタンドアロンの Enterprise Manager の両方に適用されます。
introscope.enterprisemanager.query.datapointlimit
プロパティはホット設定可能です。
注:
クラスタでこのクランプ プロパティを変更する場合、クラスタのすべてのコレクタに対して変更する必要があります。
重要:
このプロパティを設定しない場合、以下の問題が発生する可能性があります。
  • Enterprise Manager が過負荷になり、CA APM システムのパフォーマンスが低下し、メモリ不足エラーが発生する可能性があります。
  • 抽出されるデータが多すぎます。大規模なクエリによって、Enterprise Manager が応答を停止する可能性があります。
以下の手順に従います。
  1. <EM_Home>\config
    ディレクトリに移動して、
    IntroscopeEnterpriseManager.properties
    ファイルを開きます。
  2. 以下のプロパティを追加します。
    introscope.enterprisemanager.query.datapointlimit=<a data point limit>
    ここで、data point limit は、クエリ バッチごとに SmartStor から取得されるデータ ポイントに対する制限を設定します。
    重要:
    このプロパティを設定しない場合、クエリは無制限になります。
  3. IntroscopeEnterpriseManager.properties
    ファイルを保存します。
    この設定は、Enterprise Manager がホット デプロイ中にプロパティ ファイルを調べるときに適用されます。ホット デプロイは、約 60 秒ごとに実行されます。
 
重要:
データ ポイント制限クランプを使用する場合、データ ポイント制限クランプに達すると、差異分析マップで不完全な結果が返されます。このため、差異分析インテリジェント クランプのみを使用し、必要な場合にのみデータ ポイント制限クランプをオンにしてください。差異分析の設定の詳細については、「差異分析を使用したパフォーマンスの監視」を参照してください。
クエリによって返されるデータ ポイントの制限
introscope.enterprisemanager.query.returneddatapointlimit
プロパティは、CLW、Workstation、または WebView パフォーマンスの尺度として設定します。この Enterprise Manager クランプ プロパティによって、メトリック クエリのバッチから返されるデータ ポイントの数が制限されます。データ ポイントは、指定された期間に対する 1 つのメトリックの値です。
クエリが返すデータ ポイントの数は、以下の要因によって変わります。
  • 一致するメトリックの数
  • 要求する時間範囲
  • SmartStor データの精度(SmartStor データ層の構成に依存する)
Enterprise Manager は、バッチ内の少なくとも最初のクエリに対して完全なデータを返します。クエリを実行した後に停止することはできません。ただし、あるクエリが設定されている最大データ ポイントを超えた場合、バッチ内の後続のクエリは実行されません。そのため、このクランプによって、単一のクエリによって生成され、およびバッチでまとめて実行される多数の値で構成されるテーブルから値が欠落する可能性があります。このプロパティは、クラスタ化されたコレクタまたはスタンドアロンの Enterprise Manager の両方に適用されます。
introscope.enterprisemanager.query.returneddatapointlimit
プロパティはホット設定可能です。
このクランプは、クエリのバッチの実行から返されるデータ ポイントの数を制限するものであるため、
introscope.enterprisemanager.query.datapointlimit
とは異なります。
introscope.enterprisemanager.query.datapointlimit
 
プロパティは、クエリのバッチの実行中に SmartStor から取得されるデータ ポイントの数を制限します。2 つのプロパティは、取得されたデータ ポイントの集約のため同一ではありません。
たとえば、1 時間分のデータに対して 1 分の精度で実行される単一のクエリを設定したとします。SmartStor 内にデータが 15 秒の精度で存在する場合、クエリは 240 個のデータ ポイントと一致します。ただし、指定した精度は 1 分であるため、15 秒のデータ ポイントは 1 分のデータ ポイントに集約されます。そのため、クエリでは 60 個のデータ ポイントのみが返されます。
メトリックが指定された場合、クエリは、要求されたデータのフル セットを返すか、何も返しません。メトリックのデータの一部を表示することはできません。すべてのデータが表示されるか、何も表示されないかのいずれかです。このクランプによって、データが返されるメトリックの数を削減できる場合があります。
重要:
メモリが乏しい環境でこのプロパティを設定しない場合、大規模なデータ クエリによって Enterprise Manager でメモリ エラーが発生する可能性があります。
以下の手順に従います。
  1. <EM_Home>\config directory
    に移動して、
    IntroscopeEnterpriseManager.properties
    ファイルを開きます。
  2. 以下のプロパティを追加します。
    introscope.enterprisemanager.query.returneddatapointlimit= <a return datapoint limit>
    ここで、data point limit は、クエリごとに SmartStor から送信されるデータ ポイントの制限を設定します。
    重要:
    このプロパティを設定しない場合、クエリは無制限になります。
  3. IntroscopeEnterpriseManager.properties
    ファイルを保存します。
    この設定は、Enterprise Manager がホット デプロイ中にプロパティ ファイルを調べるときに適用されます。ホット デプロイは、約 60 秒ごとに実行されます。
重要:
データ ポイント制限クランプを使用する場合、データ ポイント制限クランプに達すると、差異分析マップで不完全な結果が返されます。このため、差異分析インテリジェント クランプのみを使用し、必要な場合にのみデータ ポイント制限クランプをオンにしてください。差異分析の設定の詳細については、「差異分析を使用したパフォーマンスの監視」を参照してください。
返されるクエリ結果数の増加
RangeQuery クエリ、PrefixQuery クエリ、WildcardQuery クエリ、または FuzzyQuery クエリを実行すると、これらのクエリは検索実行前に展開されます。たとえば、インデックス付き文書に「car」と「cars」という用語が含まれている場合、クエリ「ca*」は検索実行前に「car OR cars」に展開されます。このため、この数が、この用語のしきい値のデフォルト値である 2048 を超えると、システム エラーが発生する可能性があります。この場合、TooManyClauses 例外が返されます。
以下の手順に従います。
  1. <
    EM_Home
    >\config ディレクトリに移動し、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
  2. 以下のプロパティを追加し、デフォルト値の 2048 より大きな値を指定します。introscope.enterprisemanager.lucene.search.BooleanQuery.SetMaxClauseCount
    この設定は、Enterprise Manager がホット デプロイ中にプロパティ ファイルを調べるとき(約 60 秒ごとに行われます)に適用されます。
APM ステータス コンソールのクランプおよび重要イベントの設定
apm-events-thresholds-config.xml ファイル内の Introscope クランプ プロパティ、CA CEM クランプ プロパティ、および重要イベント プロパティのしきい値を設定できます。これらのプロパティがしきい値に到達するか、またはそれを超過すると、Enterprise Manager は APM ステータス コンソールにそれを通知します。クランプの情報は[アクティブ クランプ]タブに表示されます。重要イベントの情報は[重要イベント]テーブル ビューに表示されます。
以下の手順に従います。
  1. <
    EM_Home
    >/config ディレクトリに移動し、apm-events-thresholds-config.xml ファイルをバックアップします。
    重要:
    ファイルのバックアップを無視しないでください。設定したファイルが破損すると、プロパティ値がデフォルトに戻り、ユーザの設定はすべて失われます。
  2. 環境に合わせてプロパティを設定します。
    注:
    threshold value
    フィールドの値
    のみ
    を設定してください。[clamp ID]、[importantEvent ID]、[description]などのほかのフィールドは、Introscope がシステムの監視時に使用するフィールドなので、変更
    しない
    でください。
  3. apm-events-thresholds-config.xml ファイルを保存して閉じます。
    Enterprise Manager は、60 秒ごとにおよそ 1 回発生するホット デプロイ中にユーザの設定を適用します。
    apm-events-thresholds-config.xml ファイルに構文エラーが見つかった場合、Enterprise Manager は以下のアクションを実行します。
    • APM ステータス コンソールに通知して、[重要イベント]テーブル ビューに apm.events.thresholds.config.error 重要イベントを表示します。
    • すべてのクランプ プロパティおよび重要イベント プロパティの値をデフォルト値に戻します。
  4. 必要な場合は、apm-events-thresholds-config.xml ファイルのトラブルシューティングを行います。
    1. apm-events-thresholds-config.xml ファイルを開きます。
    2. ファイルに構文エラーがないかどうかを確認し、必要に応じて修正を行います。
    3. ファイルを保存して閉じます。
    4. apm-events-thresholds-config.xml ファイルのエラーを検出または修正できない場合は、破損した apm-events-thresholds-config.xml ファイルを手順 1 で保存したバックアップ ファイルに置き換えます。
    5. 手順 2 ~ 3 を繰り返します。
  5. クラスタ全体の Enterprise Manager を設定する場合は、すべてのコレクタ、MOM、および CDV (展開されている場合)上で手順 1 ~ 4 を実行します。
    Introscope と CA CEM のクランプ プロパティおよび重要イベント プロパティによってすべての Enterprise Manager が設定されます。apm-events-thresholds-config.xml ファイルがデプロイされ、プロパティがしきい値のレベルに到達したか、またはそれを超過したときにクランプと重要イベントのクランプがアクティブになります。