サマリ アラートの作成および設定方法

パフォーマンスを監視するために、Workstation または WebView でサマリ アラートを作成および設定できます。Enterprise Manager のすべてのアラートの 3 つの状態を示すアラート状態メトリックを設定することもできます。
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パフォーマンスを監視するために、Workstation または WebView でサマリ アラートを作成および設定できます。Enterprise Manager のすべてのアラートの 3 つの状態を示すアラート状態メトリックを設定することもできます。
サマリ アラート
サマリ アラートは、その下位にある複数の簡易アラートのステータスを 1 つのステータスに総括するための手段として機能します。
簡易アラートの状態は、レポートなし、緑、黄、赤の 4 つの状態のいずれかです。サマリ アラートの状態は、その下位にある簡易アラートの状態のうち最も悪い状態です。サマリ アラートには、簡易アラートに設定されるような明示的な危険しきい値や警告しきい値はなく、また比較演算子もありません。
下位にある簡易アラートの状態と上位にあるサマリ アラートの状態の関係について理解するため、サマリ アラートを例に挙げて説明します。このサマリ アラートの例には、GC ヒープ アラート、および接続プール アラートという 2 つの簡易アラートが含まれています。
以下の表にアラートの状態を定義します。
状態アイコン
定義
数値
赤い八角形
危険
3
黄色い菱形
警告
2
緑の円形
正常
1
灰色の円形
レポートなし
0
黒い円が中央にある赤
危険。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。
-3
黒い円が中央にある黄色
警告。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。
-2
黒い円が中央にある緑
通常。ただし、ダウンタイム期間内であり、引き続きレポートされます。
-1
詳細: 
サマリ アラートとその下位にある簡易アラートの期間
サマリ アラートには、その下位にある各簡易アラートの現在の状態を確認する期間として、ユーザ定義の期間を設けることができません。サマリ アラートの期間は、その下位にある簡易アラートの期間のうち最も短い期間に自動的に設定されます。以下の 2 つのケースが存在します。
  • 各アラートの期間がすべて同一であるケース: 最新メトリック データに関する各アラートの評価に遅延はありません。
  • 各アラートの期間がすべて同一ではないケース - サマリ アラートの状態の評価は、その下位にある各アラートからの最新の算出状態を使用して、サマリ アラート自体の期間に従って行われます。たとえば、サマリ アラート A の下位に、期間が 30 秒のアラート X と期間が 45 秒のアラート Y があるとします。サマリ アラート A は、30 秒間隔で、アラート X とアラート Y のそれぞれの現在の状態(それぞれの期間に基づいて前回算出された状態)を基に、サマリ アラート A 自体の状態を判定します。下位にある複数の簡易アラートが異なる期間を持っている場合には、短い方の期間がサマリ アラートの期間として用いられます。下位にある簡易アラートの間の期間の差異が比較的小さい場合は、この方法でうまくいきます。ただし、下位にある簡易アラートの間の期間の差異が大きい場合は、この方法によって過去のすでに無効な状態が表示される結果になる可能性があります。ユーザは、緑であるサマリ アラートが期待されるが、長期間に、簡易アラートのため、状態はここまでの過去の時間が反映できます。たとえば、サマリ アラート(Application Health)は、簡易アラート(WebServerSlow)によって異なります。簡易アラートの期間は、1 時間です。サマリ アラートは WebServerSlow 状態がトリガした状態を示しますが、それは最大で 1 時間前のものになります。Web サーバは、1 時間前は低速でしたが、50 分前に自動回復しました。アプリケーションの実際の状態は明らかに緑/OK ですが、WebServerSlow 簡易アラートは赤のままになる可能性があります。サマリ アラート Application Health も赤のままになる可能性があります。このような状況が発生するのを防ぐための最良の方法は、期間の差異がないか小さい簡易アラートで、サマリ アラートを構成することです。
サマリ アラートには以下のような注意事項があります。
  • サマリ アラートには、簡易アラートおよびほかのサマリ アラートを含めることができます。
  • サマリ アラートは、アラート ステータス インジケータ データ ビューアでのみ表示できます。
  • 簡易アラートをサマリ アラートに含めても、その簡易アラートに定義されている通知アクションは無効になりません。通知アクションが簡易アラートとサマリ アラートの両方のレベルで定義されている場合は、同じ問題に関する同内容の複数の通知を受け取る可能性があります。したがって、同じ問題に関する重複する通知を受け取りたくない場合は、簡易アラートの通知アクションを無効にしてください。
サマリ アラートの通知
サマリ アラートの通知には、メトリック データは含まれません。含まれるのは、以下の情報です。
  • タイムスタンプ
  • サマリ アラートの名前
  • サマリ アラートの状態
  • サマリ アラートが現在の状態へ変化する原因になった、下位の簡易アラートのリスト
サマリ アラートの通知メッセージの形式の例を、以下に示します。
4/13/04 12:31:45 PM PST The summary alert "Application Health" is in the danger state due to: SuperDomain/<Acme>|<SimpleAlertName1> is in danger SuperDomain/<Acme>|<SimpleAlertName2> is in caution SuperDomain/<Acme>|<SimpleAlertName3> is normal SuperDomain/<Acme>|<SimpleAlertName4> is not reporting
サマリ アラートの作成
以下の手順に従います。
  1. 管理モジュール エディタ ウィンドウで、
    [エレメント]
    -
    [アラートを新規作成]
    -
    [サマリ アラートを新規作成]
    を選択します。
  2. 以下のオプションに入力します。
    • 名前
      エレメントの名前を指定します。エレメントのソースを識別できるように、わかりやすい名前を使用します。
      注:
      サマリ アラートと簡易アラートはアラート ノードの下に一緒に表示されます。そのため、サマリ アラートには、簡易アラートと区別できる名前を付けると便利です。
    • 強制的に一意にする
      同じ名前が管理モジュール内に存在する場合、名前に番号を付加します。
    • 管理モジュール
      エレメントを含める管理モジュールを指定します。
  3. [OK]
    をクリックします。
    作成したサマリ アラートが管理モジュールエディタ ツリー内で強調表示され、さらに[設定]ペインにも表示されます。
  4. [設定]ペインで
    [アクティブ]
    チェック ボックスをオンにして、サマリ アラートをアクティブにします。
  5. [利用可能]リストで 1 つまたは複数のアラートを選択し、矢印キーを使用して[含める]リストに移動させて、サマリ アラートに含めるアラートを指定します。
    簡易アラートとサマリ アラートの両方が、利用可能なアラートのリストに表示されます。他のサマリ アラートに基づいてサマリ アラートを定義すれば、高レベルのアラートを構築することができます。たとえば、システムのヘルス アラートを 1 つの全体的なヘルス アラートに組み込んだ、高レベルのサマリ アラートを作成することができます。
    注:
    相互に入力内容となる 2 つのサマリ アラートは定義しないでください。再帰的になり、予測できない結果が生じます。
  6. サマリ アラートの設定内容の指定
サマリ アラートの設定
サマリ アラートがトリガされる設定を定義します。
以下の手順に従います。
  1. 管理モジュール エディタ ウィンドウまたは[管理]タブに移動します。
  2. 管理モジュール ツリーの[アラート]ノードのサマリ アラートをクリックします。
    [プレビュー]ペインに、アラート インジケータを使用してアラートのステータスが表示されます。[正常]、[警告]、および[危険]レベルには実際の値が示されています。履歴モードを選択すると、履歴データを使用してアラート ステータスが変化します。
  3. 必要に応じてフィールドを編集します。たとえば、以下のアクションを実行できます。
    • 名前を編集して、管理モジュールを選択します。
    • [アクティブ]
      チェック ボックスを使用して、オブジェクトをアクティブ化または非アクティブ化します。
  4. サマリ アラートにアラートを割り当てます。
    [利用可能]
    リストで 1 つまたは複数のアラートを選択し、矢印キーを使用して、
    [含める]
    リストに移動させます。
  5. [任意のアラート]または[すべてのアラート]について[アラート通知のトリガ]状態を選択します。[任意のアラート]オプションは、すべてのアラートの最大状態を使用します。[すべてのアラート]オプションは、0 を超える状態のすべてのアラートの最小状態を使用します(レポートされません)。
    例: 以下のアラートで構成されるサマリ アラートがあります。
    • アラート: A、状態: 0
    • アラート: B、状態: 1
    • アラート: C、状態: 1
    • アラート: D、状態: 2
    • アラート: E、状態: 3
    この場合、[任意のアラート]オプションは 3、[すべてのアラート]オプションは 1 となります。
    以下のように、作動基準の状態によって、問題または解決に対するサマリ アラートの動作が決まります。
    • 問題が発生している各期間で
      サマリ アラートが警告状態または危険状態になった期間ごとに、問題メッセージが生成されます。
    • 重大度の増加時
      サマリ アラートの状態が悪化した期間に対して問題メッセージが生成されます。
    • 重大度の変更時は常に
      (解決アラート) 状態が変化したときに、問題メッセージ、解決メッセージ、またはその両方を生成します。
    • 重大度の変更時に最終の状態のみレポート
      (解決アラート)アラートの状態が変化した後の最終状態に対してのみ、問題メッセージまたは解決メッセージを生成します。
  6.  [危険]領域または[警告]領域の[アクション]で、
    [追加]
    をクリックします。
    1. アクションを選択し、
      [選択]
      をクリックします。
    2. 必要に応じて、さらにアクションを追加します。
    3. [適用]
      をクリックします。
  7. アクションの遅延時間(時、分、秒単位)を入力します。
  8. [適用]
    をクリックします。
    これで、サマリ アラートが設定されました。
危険および警告アクション遅延
危険および警告アクション遅延は、アクションでの比較結果によって危険ステータスと警告ステータスが報告される条件を決定します。これらのアクション遅延によって、アラート通知の過剰な生成が防止されます。遅延はアラート通知において一時停止ボタンのような役割を果たします。この機能を使用することで、最初のアラート通知とそれ以降の通知との間に遅延を設定できます。
ここでは、アラートの期間が 30 秒間に設定されているケースについて考えてみます。データに基づいてアラートが危険ステータスになり、その危険ステータスに対してアクションが定義されている場合は、そのアクションが開始されます。遅延が設定されていない状態で危険ステータスが継続的に発生すると、危険しきい値を超えるたびに通知が行われます。たとえば、短時間の間に 8 回の通知が行われます。通常は、30 秒間という短い時間では問題を解決できないため、アクション遅延を使用して後続のアクションを延期することは理にかなっています。たとえば、アラートの期間を前と同じ 30 秒間にし、さらに危険ステータスに対するアクション遅延を 5 分間に設定したとすると、初回のアラート通知を、通常どおり、図中の 30 秒の目盛りの時点で受け取ります。ただし、その 5 分間の「アクション中断期間」の途中で危険ステータスが再度発生し、中断期間の終了時まで、危険しきい値を超えた状態が続いたとしても、後続のアクションによる通知が行われるのは、初回の通知の 5 分後になります。
一部のケースでは、アラートのステータスが悪化したとき(正常から警告に変化したときや、警告から危険に変化したときなど)に限り通知を受け取るようにするのが適切です。このように設定するには、[アラート通知のトリガ]フィールドの[重大度の増加時]オプションを使用します。前の例で、ステータスが悪化して危険ステータスに変化したときにのみ通知を受け取るようにして、危険しきい値を超えて危険域に入っている間は通知を受け取らないようにすることができます。たとえば、危険アクション遅延を 5 分間に設定して、[重大度の増加時]オプションを選択します。この例では、前の例と同様に図中の 5.5 分の目盛りの時点で危険アラート通知を受け取ることはありません。これは、その時点で値が減少中であり、ステータスが改善中だからです。
アラート状態メトリックの生成
Introscope では、Enterprise Manager のすべてのアラートの 3 つの状態を示すメトリックを作成するように設定できます。この構成によって、Workstation および WebView で、アラート状態のライブ ビューと履歴ビューを表示できます。
アラート状態のメトリックは、以下のようなカスタム ビューで使用できます。
  • ほかのグラフのメトリックと相関する、一定期間にわたるアラート状態のグラフ。
  • 一定期間内に、アラートがそれぞれのアラート状態だった時間の割合を示すグラフ。
アラートを削除したり、アラート名を変更したりすると、そのアラートの古いメトリックがグレー表示されます。
Investigator では、アラート状態のメトリックが、Enterprise Manager で定義されている各ドメインの仮想エージェント(計算機エージェント)のアラート ノードの下に表示されます。
Alerts|[management module name]:[alert name]
Enterprise Manager プロパティ ファイル内にアラート状態メトリックが含まれるノードに対して、異なるメトリック名を設定できます。
以下の手順に従います。
  1. <
    EM_Home
    >/config ディレクトリに移動します。
  2. IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルをテキスト エディタで開きます。
  3. [アラート状態メトリック]セクションに移動し、名前に以下のプロパティを設定します。
    introscope.enterprisemanager.alertstatemetric.prefix=<name>
    デフォルト: アラート
  4. ファイルを保存して閉じます。
  5. Enterprise Manager を再起動します。
管理モジュール エディタで、アラート状態メトリックはアラート ステータス インジケータとして表示され、緑(OK)、黄色(警告)、および赤(危険)という状態を示します。