CEM コンソールから開始するアプリケーションおよびインフラストラクチャの問題の切り分け
内容
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CEM コンソール上のネットワーク データは、監視対象のアプリケーションに関連する高度なネットワーク パフォーマンス情報を診断担当者に提供します。その情報を基に、切り分け対象の問題にネットワークの問題が関係しているかどうかを判断し、Multi-Port Monitor でセッション レベルのデータを掘り下げることができます。ネットワークが問題ではないことをメトリックが示している場合、APM WebView に接続してアプリケーションの調査および問題切り分けを行います。
以下の図は、考えられる問題切り分けシナリオを示しています。

診断担当者として、以下の手順を実行します。
問題切り分けオプションの決定
アプリケーションに関連するインフラストラクチャの問題が表示される場合は、いくつかの問題切り分けオプションを決定し、次の手順のガイドとして役立てます。
以下の手順に従います。
- CEM コンソールにログオンします。
- [CEM]-[インシデント管理]-[障害]を選択します。
- 以下のいずれかの操作を行います。
- リストから障害を選択します。
- 特定の障害を検索します。
- 選択した障害に関連付けられたネットワークの稼働状況メトリックを確認します。たとえば、高いネットワーク往復時間またはパケット損失が表示される場合は、Multi-Port Monitor に接続することを選択する方法があります。そこから、ネットワーク インフラストラクチャの詳細に調査できます。ネットワーク稼働状況メトリックの詳細については、「[障害詳細]ページ上のネットワーク メトリック」を参照してください。
[障害詳細]ページ上のネットワーク メトリック
CEM が障害を識別すると、セッション レベルの TCP 情報について Multi-Port Monitor にクエリし、障害の詳細の一部として保存します。障害にドリル ダウンすると、CEM コンソールでこの TCP 情報が利用可能になります。
各フィールドには、障害発生時間までの 15 分間における、Web サーバとクライアント IP との間のアプリケーションのためのすべての TCP セッションの平均値が表示されます。[TCP 対話分析]フィールドのリンクを使用すると、個別の TCP セッションのメトリックを確認できます。
以下のネットワーク情報が[障害詳細]ページに表示されます。
- NCT 計測値
接続時間の計測値。選択した時間間隔に発生した監視対象 TCP 接続の数。メトリックの測定値と使用率レベルを適切に示します。たとえば、計測値が大きい場合は、イベントがユーザに影響を及ぼしている可能性があります。
- DTT
データ転送時間。サーバが応答を開始してからデータを送信し終えるまでの間の経過時間。応答のサイズ、使用可能な帯域幅、アプリケーションとネットワーク間のインタラクションなど、いくつかの要因がこの値に影響します。TCP ウィンドウに収まるデータよりも多い送信データがある場合、初期サーバ応答時間を除外し、NRTT のみを含みます。この値は、すべてのデータを配信するのに必要なネットワーク ラウンド トリップの数およびラウンド トリップあたりの遅延に関連しています。
- ENRTT
有効なネットワーク ラウンド トリップ時間。NRTT および再送遅延(再送信がトランザクションに対して引き起こす遅延)を含んでいます。ユーザが実際に経験する遅延を反映しており、再送信が引き起こすパフォーマンス低下のインジケータとして機能します。
- NCT
ネットワーク接続時間。クライアントがサーバ接続応答を確認するまでにかかった時間。一般的に、ネットワーク遅延は、接続時間の遅延を引き起こします。NCT は、キャリア遅延のベースラインおよび NRTT 値との比較対象として機能します。
- NRTT
ネットワーク ラウンド トリップ時間。パケットがネットワーク上のサーバとクライアント間を移動するのにかかった時間(再送信による遅延を除く)。アプリケーションおよびサーバの処理時間はこの値から除外されます。この値は、NCT の値と比較すると役立ちます。
- NRTT 計測値ネットワーク往復時間計測値。選択した時間間隔中のネットワーク上のサーバとクライアントとの間の往復の数。メトリックの測定値と同様に、使用率レベルを適切に示します。たとえば、大きい値が計測されると、イベントが多くのユーザに影響を及ぼしている可能性があります。
- 再送
再送遅延。再送信が原因の NRTT の追加の遅延。再送信はデータの損失後に再送信されるパケットです。データは、各トランザクションの実際の再送信時間ではなく、すべての計測の平均として表されます。再送遅延によりクライアントの確認応答に遅延が生じると、NRTT の値は増加します。このメトリックでは、TCP 輻輳のため、損失が DTT に与える影響が明らかになりません。このメトリックは、クライアントからサーバにではなく、サーバからクライアントへのデータの損失のみを反映します。
- SCT
サーバ接続時間。サーバがクライアントから SYN パケットを受信してからサーバが最初の SYN/ACK を送信するまでの時間。
TCP 接続を開くときには、3 つのパケット(SYN、SYN/ACK、および ACK)が交換されます。TCP ヘッダには SYN (同期)および ACK (確認応答)ビットがあります。最初のパケットは SYN ビット セットを持っています。2 番目のパケットは両方のビット セットを持っています。3 番目のパケットは ACK ビット セットのみを持っています。この交換は、接続の初期シーケンス番号を確立します。
SCT および NCT は Connection Setup Time メトリックを含みます。
- SRT
サーバ応答時間。サーバがクライアント要求に応答するのにかかった時間。サーバ速度、アプリケーション設計、および要求の量が SRT に影響します。
- TCP バイト
バイト単位での TCP データ ボリューム。選択したホストまたはホストのペアによって選択した期間中に送受信された TCP バイトの総数。
- TCP 受信バイト
バイト単位での TCP データ ボリューム。選択した期間中に選択したサーバがクライアントとの間で送受信したアプリケーション レイヤ バイトの総数。
- TCP バイト損失率
送受信された TCP バイトの割合として表されるデータの損失。
- TCP バイト率バイト単位での TCP データ ボリューム。選択した期間内のバイト/秒単位のデータ レート。
- TCP 受信バイト率
ビット単位の TCP スループット。選択した期間中の選択したサーバおよびクライアントの間のデータ レート(ビット/秒(バイト/秒 x 8)単位)。
- TCP 再送バイト率
データ合計に対する再送信されたデータの比率、監視対象ネットワークで失われたデータの割合、およびビット/秒での損失率。
- TCP 対話分析[Analysis]タブにある、Multi-Port Monitor の[TCP Conversation]レポートへのリンク。Multi-Port Monitor 上のクライアント ネットワーク情報は、CEM コンソールによって要求されたセッションのクライアント ネットワーク ID に対応します。[TCP Conversation]レポートの初期ビューは、トランザクション時間によって並べられます。このレポートから、[Server/Client Pair]ビューにアクセスして、指定したサーバと対話しているクライアント IP アドレスと同じサブネットに属するすべてのクライアントを確認できます。
- パケット損失率
送受信された TCP パケットの割合として表されるデータの損失。
- TCP パケット率
パケット単位の TCP スループット。選択した期間内のパケット/秒単位のデータ レート。ADA レポートは「データ レート」という用語を使用します。
- TCP 受信パケット率
パケット単位の TCP スループット。選択した期間中の選択したサーバおよびクライアントの間のデータ レート(パケット/秒単位)。
- TCP 再送パケット率
データ合計に対する再送信されたデータの比率、監視対象ネットワークで失われたデータの割合、およびパケット/秒での損失率。
- TCP パケット
パケット単位での TCP データ ボリューム。選択したホスト(またはホストのペア)が選択した期間中に送受信した TCP パケットの総数。
- TCP 再送バイト
データの損失が原因で再送信された TCP バイトの数。
- TCP 再送パケット
データの損失が原因で再送信された TCP パケットの数。
- トランザクション時間
クライアントが要求(パケット レベルまたはトランザクション レベル)を送信した時点からクライアントが応答で最後のパケットを受信した時点までの時間。
- トランザクション計測時間
トランザクション計測時間。選択した間隔中に発生した、監視対象 TCP トランザクションの数。メトリックの測定値と使用率レベルを適切に示します。たとえば、計測値が大きい場合は、イベントが多くのユーザに影響を及ぼしている可能性があります。
Multi-Port Monitor からの問題切り分けの続行
障害のネットワーク メトリックがネットワーク/サーバのパフォーマンス低下(高いネットワーク往復時間またはパケット損失など)を示している場合、1 つのオプションとして、[
TCP 対話分析
]リンクを介して Multi-Port Monitor に接続する方法があります。Multi-Port Monitor から、インフラストラクチャをより詳細に調査できます。以下のいずれかを実行して Multi-Port Monitor にアクセスします。以下の手順に従います。
- CEM の[障害詳細]ページから、[TCP 対話分析]フィールドに関連付けられたリンクを選択します。このリンクを選択すると、Multi-Port Monitor の[TCP Conversation]レポートが表示されます。[TCP Conversation]レポートの初期ビューは、トランザクション時間によって並べられます。このレポートから、[Server/Client Pair]ビューにアクセスして、指定したサーバと対話しているクライアント IP アドレスと同じサブネットに属するすべてのクライアントを確認できます。詳細については、「Multi-Port Monitor ユーザ ガイド」を参照してください。
以下の手順に従います。
- Multi-Port Monitor にログオンします。
- [Analysis]タブを選択します。
- 関連する[TCP Conversation]レポートに移動します。詳細については、「Multi-Port Monitor ユーザ ガイド」を参照してください。
APM WebView からの問題切り分けの続行
障害のネットワーク メトリックがビジネスで想定される範囲内にある場合、1 つのオプションとして、APM WebView からアプリケーションの問題切り分けを続行する方法があります。
以下の手順に従います。
- APM WebView にログオンします。
- コンソールまたはInvestigatorを使用して問題を切り分けます。