APM Command Center での Enterprise Manager クラスタのアップグレード

スタンドアロンの CA APM Command Center を通じて自動クラスタ アップグレード ユーティリティを実行します。 APM Command Center では、CA APM の最新の機能を取得できるように、任意のバージョンからの Enterprise Manager クラスタのアップグレードを管理します。 Command Center を使用して CA APM をアップグレードすると、パフォーマンス管理のダウン タイムが大幅に削減され、カスタマイズ内容が保持されます。
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スタンドアロンの CA APM Command Center を通じて自動クラスタ アップグレード ユーティリティを実行します。 APM Command Center では、CA APM の最新の機能を取得できるように、任意のバージョンからの Enterprise Manager クラスタのアップグレードを管理します。 Command Center を使用して CA APM をアップグレードすると、パフォーマンス管理のダウン タイムが大幅に削減され、カスタマイズ内容が保持されます。
この機能は、APM の以前のバージョンから APM 10.7 SP3 へのアップグレードにのみ使用できます。 この機能を使用して、APM 10.7 から 10.7 SP3 にアップグレードすることはできません。
ディスカバリ(手動または自動)クラスタ アップグレードは、以下の 7 つの段階で実行されます。
  • バックアップの作成
  • アップグレード前チェック
  • アップグレード
  • 検証
  • ロールバック
  • クリーンアップ
2 つ以上のクラスタを同時に検出できますが、アップグレードできるのは一度に 1 つのクラスタのみです。 Enterprise Team Center (ETC)で複数のクラスタをアップグレードする場合、マスタ クラスタおよびプロバイダ クラスタはすべて、最新の CA APM バージョンで機能する必要があります。
  • クラスタ アップグレードは、インストーラの Command Center コンポーネントを通じて実行することはできません。 クラスタ アップグレード機能を備えた Command Center バンドルを使用します。
  • クラスタ アップグレードでは、Enterprise Manager、コレクタ、および PostgreSQL データベースなど、APM のコンポーネントのみがアップグレードされます。 クラスタ アップグレードでは、Command Center はアップグレードされません。 Command Center のアップグレードに関する詳細については、「CA APM Command Center のアップグレード」を参照してください。
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前提条件
クラスタ アップグレードを開始する前に、以下の手順に従います。
  • APM インストーラによってインストールされていない PostgreSQL データベースは、クラスタ アップグレードでサポートされていません。
  • クラスタ アップグレードは、高可用性モードで実行される MOM ではサポートされていません。 たとえば、同じクラスタに 2 つの MOM が存在するような場合です。
  • Command Center コントローラと Command Center サーバの間で HTTPS セキュア接続を使用すると、自動ディスカバリはできません。
  • クラスタのチェックリストを印刷して、各項目に記入し、必要な情報がすべて揃っていることを確認します。 詳細については、「チェックリスト: Enterprise Manager クラスタのアップグレード」を参照してください。
  • ファイアウォールを設定して、クラスタ コンポーネント サーバに展開されているコントローラが、クラスタ アップグレードで使用される Command Center Server と通信できるようにします。 詳細については、「CA APM Command Center の設定」を参照してください。
  • (自動ディスカバリのみ) WebView のホスト名または Manager of Managers (MOM)のホスト名を書き留めます。
  • (自動および手動ディスカバリ) PostgreSQL の場合のみ、APM データベースのクレデンシャルを書き留めます。
    Oracle の場合、自動または手動ディスカバリのいずれでも、データベースのクレデンシャルは必要ありません。
  • (自動ディスカバリのみ) CA APM コンポーネントが実行されているすべてのサーバの SSH クレデンシャルまたは SSH 秘密鍵とパスフレーズを書き留めます。 これらのコンポーネントには、WebView、MOM、およびコレクタが含まれます。
    手動ディスカバリでは、SSH クレデンシャルまたは SSH 秘密鍵とパスフレーズは必要ありません。
  • (自動および手動ディスカバリ) Enterprise Manager のインストールおよびプロセスに対する権限が必要です(root ユーザを推奨)。 サーバ上で権限が付与されます。
ディスカバリの実行
クラスタ アップグレードを開始する前に Command Center によって環境内のすべてのコンポーネントを検出するチェックが実行されます。 すべてのクラスタ コンポーネントが Command Center によって識別されるまで、Command Center でクラスタ アップグレードを開始することはできません。 これらのコンポーネントは、WebView、MOM、APM データベース、および Enterprise Manager コレクタです。 WebView がない場合は、代わりに MOM から始めることによって自動ディスカバリを実行できます。 この手順を完了するには、以下の 3 つのディスカバリ オプションの
いずれか
を使用する必要があります。
  • Linux プラットフォームにコンポーネントがあるクラスタの自動ディスカバリ
    すべてのコンポーネントに同一の SSH クレデンシャルがある場合は、このオプションを使用して、すべての Linux クラスタ コンポーネントを検出します。
  • Linux および Windows の両方のプラットフォームにコンポーネントがあるクラスタの手動ディスカバリ
    Linux および Windows の両方のプラットフォームにコンポーネントがある場合は、このオプションを使用して、すべてのクラスタ コンポーネントを検出します。 このオプションには、手動および自動ディスカバリの両方の手順が含まれます。
  • 1 つのプラットフォームにコンポーネントがあるクラスタの手動ディスカバリ
    ご使用の環境が以下のいずれかの条件を満たしている場合は、このオプションを使用します。
    • (Windows のみ)すべてのクラスタ コンポーネントが Windows 上で実行されている
    • (Windows または Linux)さまざまなコンポーネント間で SSH クレデンシャルが異なる
    • (Windows または Linux)セキュリティ プロトコルに SSH を使用していない
    • 構成サーバとコントローラ間の SSL 通信を設定する場合
すべての WebView または MOM のホスト名を Command Center に入力します。 Command Center では、これらのクラスタのバージョンと場所を示すリストが作成されます。 Command Center に対し、同時に 1 つ以上のクラスタをアップグレードするように指示します。
複数のクラスタがある環境をアップグレードする場合、手動または自動のアップグレードを開始する前に、すべてのクラスタを検出する必要があります。 Command Center には、クラスタが ETC マスタ クラスタまたはプロバイダ クラスタであるかどうかは表示されません。 ユーザがクラスタ環境の設定を知っている必要があります。
Command Center では、すべてのクラスタとそのコンポーネントのディスカバリ データをリフレッシュできます。 データをリフレッシュした後に、以前に検出されたデータが消去されます。 Command Center が環境の現在の状態を把握できるように、新しいアップグレードの前に、このオプションを常に使用します。 この機能は、クラスタを 1 つずつアップグレードする場合や、クラスタを長期間にわたってアップグレードする場合に便利です。
Linux 上のクラスタの自動ディスカバリの実行
Command Center では、自動ディスカバリを実行して、すべてのクラスタ コンポーネントを検証します。
HTTPS および SSL を Command Center サーバと Command Center コントローラの間で使用していると、自動ディスカバリはできません。 構成サーバとコントローラ間の SSL 通信を設定する場合、手動ディスカバリを実行する必要があります。 構成サーバおよびエージェント コントローラを設定するには、「ActiveMQ の安全な通信の有効化」を参照してください。
以下の手順に従います。
  1. Command Center を開き、[
    サーバ
    ]を選択します。
    [サーバ]タブが開きます。 Command Center インスタンスに接続されているクラスタに関する情報が表示されます。
  2. (オプション)クラスタ名の隣にあるドロップダウン矢印を選択します。
    検出されたすべてのクラスタおよびクラスタ コンポーネントのリストが表示されます。
    • ドロップダウン リスト内の各クラスタ コンポーネントをクリックします。
      バージョン、ポート、およびホスト名など、そのコンポーネントの詳細な情報が表示されます。
  3. ディスカバリ
    ]ボタンのドロップダウン矢印を選択し、[
    APM サーバ コンポーネントを自動的に検出します
    ]を選択します。
    [APM インフラストラクチャ コンポーネントの検出]
    ダイアログ ボックスが開きます。
  4. [WebView ホスト名]
    に入力します。
    2 つ以上のクラスタを同時に検出します。 その他の WebView のホスト名または MOM のホスト名は、カンマで区切って追加します。
  5. [認証方法]
    を 1 つ選択します。
    • ユーザ名とパスワードを使用する SSH
      • WebView または MOM が存在するサーバの
        [ユーザ名]
        [パスワード]
        を入力します。
    • 秘密鍵とパスフレーズを使用する SSH
      ドロップダウン リストから
      [プライベート キー]
      を選択します。
      クラスタ アップグレードでは、Command Center が動作する SSH の秘密鍵が使用されます。 SSH の秘密鍵は、Command Center ではなく
      ssh-keygen
      ssh-copy-id
      などの SSH ツールで管理されます。
  6. (オプション)[
    詳細オプションを表示
    ]を選択します。
    SSH ポートが表示されます。
    • 必要に応じて、SSH ポートを変更します。
      デフォルト ポート:
      22
  7. [ディスカバリ]
    をクリックして、ディスカバリを実行します。
    Command Center によってすべてのコンポーネントが検出され、アップグレードが可能であると判断されます。
  8. (オプション)ディスカバリ ログ ファイルのコピーを取得するには、[
    ダウンロード
    ]を選択します。
  9. ディスカバリが成功すると、クラスタを選択したときに
    [アップグレード]
    オプションが表示されます。
    ディスカバリが成功しなかった場合は、「自動ディスカバリの失敗」を参照してください。
自動ディスカバリ プロセスを実行しました。 次の手順については、「バックアップの作成とアップグレード前チェックの実行」に移動します。
手動ディスカバリの実行
手動ディスカバリを実行するには、APM コンポーネントがインストールされている各サーバ上にコントローラをインストールします。 手動ディスカバリを正常に完了するには、クラスタのすべてのコンポーネントが配置されている場所を知る必要があります。
  • Command Center の
    [ホーム]
    画面上のコントローラ パッケージは、アップグレードには使用できません。
    [サーバ]
    タブのコントローラ パッケージを使用します。
  • ETC マスタおよびプロバイダ クラスタが含まれる環境をアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前にすべてのクラスタを検出する必要があります。 Command Center では、これらのクラスタが同時に検出されます。 Command Center には、クラスタが ETC マスタまたはプロバイダ クラスタかどうかは表示されません。 ユーザがクラスタ環境の設定を知っている必要があります。
Linux または Windows のいずれかにすべてのコンポーネントがあるクラスタの手動ディスカバリを実行
すべてのコンポーネントが Linux または Windows 上にある場合に手動ディスカバリを実行します。 SSH プロトコルを使用していないか、コンポーネント間で SSH クレデンシャルが異なる場合は、以下の手順を適用します。
以下の手順に従います。
  1. Command Center を開き、[
    サーバ
    ]を選択します。
    [サーバ]タブが開きます。
  2. ディスカバリ
    ]ボタンのドロップダウン矢印を選択し、[
    コントローラをダウンロードしてコンポーネントを手動で追加します
    ]を選択します。
    ウィンドウが開きます。
  3. ご使用の環境のプラットフォームを選択します。
  4. コントローラをすべてのコンポーネントのターゲット サーバにダウンロードするには、[
    パッケージ ダウンロード URL
    ]を選択し、インストール手順に従います。
    ご使用の環境が 1 つのサーバ上にある場合は、そのサーバにのみパッケージをダウンロードします。 コンポーネントが別々のサーバにある場合は、APM コンポーネントが含まれる各サーバ上にコントローラをインストールします。そうしないとディスカバリが失敗します。 Oracle データベースにはコントローラをインストールしないでください。 PostgreSQL データベース上にはコントローラをインストールします。
  5. コントローラを開始するには、コマンド ラインを開いて、
    apmccctrl.sh start
    コマンドを使用します。
    コントローラは自動的に Command Center に接続します。
  6. Command Center の
    [サーバ]
    タブに移動し、
    [APM サーバ コンポーネントを自動的に検出します]
    を選択します。 自動ディスカバリに関する詳細な手順については、「Linux 上のクラスタの自動ディスカバリの実行」を参照してください。
  7. Command Center の
    [サーバ]
    タブで、ディスカバリの進捗状況を確認します。
    ディスカバリが成功すると、
    [アップグレード]
    ボタンが表示されます。
    未検出のコンポーネントが残っている場合、表示されるコンポーネントに警告アイコンが付きます。
  8. コントローラ パッケージをダウンロードし、そのコンポーネントの正しいサーバにインストールします。
  9. 自動ディスカバリを再実行して、すべてのコンポーネントが検出されたことを確認します。
  10. (オプション)ディスカバリが成功しない場合は、[
    ダウンロード
    ]を選択してクラスタ ログを取得し、原因を特定します。 詳細については、「手動ディスカバリの失敗」を参照してください。
Linux および Windows の両方にコンポーネントがあるクラスタの手動ディスカバリを実行
Windows では SSH プロトコルをサポートしていないので、Windows サーバ上のコンポーネントには手動ディスカバリを実行します。 その後、Linux サーバ上のコンポーネントに自動ディスカバリを実行できます。
ETC マスタおよびプロバイダ クラスタが含まれる環境をアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に、すべてのクラスタを検出する必要があります。 Command Center では、自動または手動ディスカバリのいずれかを使用する場合、これらのクラスタを同時に検出します。 Command Center には、クラスタが ETC マスタ クラスタまたはプロバイダ クラスタであるかどうかは表示されません。 ユーザがクラスタ環境の設定を知っている必要があります。
以下の手順に従います。
  1. 不足しているプラットフォーム用に、以下のいずれかのクラスタ アップグレード リポジトリをダウンロードします。
    • (Windows) Windows リポジトリをダウンロードします。
    • (Linux) Linux リポジトリをダウンロードします。
  2. ファイルを
    ACC_HOME\import
    ディレクトリに保存します。
  3. Command Center を再起動します。
  4. Command Center UI にログインします。
  5. [サーバ]
    タブに移動します。
  6. ディスカバリ
    ]を選択して、[
    コントローラをダウンロードしてコンポーネントを手動で追加します
    ]を選択します。
    [APM インフラストラクチャ コンポーネントの追加]
    ダイアログ ボックスが開きます。
  7. パッケージ ダウンロード URL
    ]を選択して、インストール手順に従います。
  8. (Windows のみ) APM コンポーネントがある各サーバで、以下の手順を実行します。
    Oracle データベースを除く APM コンポーネントがあるすべてのサーバにコントローラ パッケージを解凍します。 Oracle 以外のコンポーネントを見逃した場合、ディスカバリが失敗します。 PostgreSQL データベースを使用する場合は、そのサーバ上にコントローラをインストールします。
    1. [サーバ]
      タブから以前にダウンロードした Windows コントローラ パッケージを、インストール先のフォルダに解凍します。
    2. コマンド ラインを開き、
      apmccctrl.cmd start
      コマンドを使用してコントローラを起動します。
  9. (オプション)(Linux のみ) Linux コンポーネントに Command Center コントローラを手動で展開する場合は、以下の手順を完了します。 Linux コンポーネントのディスカバリを自動的に実行する場合は、手順 10 に移動します。
    • さまざまなコンポーネントで SSH クレデンシャルが異なる場合は、Linux 上の APM コンポーネントに手動ディスカバリを実行します。 セキュリティ プロトコルに SSH を使用していない場合は、手動ディスカバリを実行します。
    • APM コンポーネントがあるすべてのサーバ上にコントローラ パッケージを解凍します。 コンポーネントを見逃した場合、ディスカバリが失敗します。
    1. Command Center UI で、
      [サーバ]
      タブから Linux ACC コントローラ パッケージをダウンロードします。
    2. ダウンロードした Linux コントローラ パッケージをインストール先フォルダに解凍します。
    3. コマンド ラインを開き、
      apmccctrl.cmd start
      コマンドを使用してコントローラを起動します。
  10. (Linux のみ) Command Center UI に戻って、自動ディスカバリを開始します。 自動ディスカバリの実行に関する詳細については、「自動ディスカバリの実行」を参照してください。
ディスカバリが完了しました。 アップグレードを続行するには、「バックアップの作成とアップグレード前チェックの実行」を参照してください。