メトリックの要件および推奨事項

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ほとんどのエージェントは、7.5 秒間隔で Enterprise Manager にメトリックをレポートします。 Enterprise Manager は、
タイム スライス
と呼ばれる 15 秒の間隔で、メトリック データを処理します。 タイム スライスの処理は
収集サイクル
と呼ばれます。 収集サイクル中、Enterprise Manager は、エージェントがレポートした 2 セットのメトリック データを集約します。 この集約データを用いて、計算の実行、アラートのチェック、ヒューリスティックの更新、Workstation ビューの更新が処理されます。 未加工(エージェントに基づいた)メトリックおよび処理済みメトリックは、SmartStor データベースで保持されます。
Introscope メトリックの負荷は、以下のワークロード要因に基づいてリソースを消費します。
  • Enterprise Manager が 1 つの間隔で受信するメトリックの数の合計
  • 計算機が処理するメトリックの総数
    メトリック グループ
    は計算機の処理対象となるメトリックの条件式です。
  • 間隔ごとに保持されるメトリックの数
メトリック グループおよびメトリック照合を理解すると、パフォーマンスの問題を回避する場合に役立ちます。
メトリック グループおよびメトリック照合
Introscope 内のすべてのメトリックには、次の文字列識別子のように、そのホスト、プロセス、エージェント、およびリソース名を含む文字列の識別子名があります。
*SuperDomain* | Custom Metric Host (Virtual)| Custom Metric Process (Virtual)| Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*) |<Host_Name>|<Process_Name>| <Agent_Name>|JSP|_Shopping_Cart_JSP:Average Response Time (ms)
Investigator ツリーの構造は、メトリック識別子を反映しています。 メトリック識別子は
メトリック パス
とも呼ばれています。
Introscope のビジネス ロジックは、メトリック グループの概念に従って構築されています。 Introscope ユーザは、Workstation の管理モジュール エディタを使用して、メトリック グループを定義できます。
管理モジュール エディタでは、メトリック グループはメトリック識別子に一致する正規表現を使って指定されます。 また、Introscope は、アプリケーション問題切り分けマップなどの CA APM の一部の機能をサポートするために、内部メトリック グループを作成します。 すべてのフロントエンドは、暗黙のメトリック グループです。
エージェントから受信したメトリックは、どのメトリック グループにとも一致しないこともあれば、1 つのグループ、または複数のグループと一致することもあります。 メトリック グループは、メトリックの集合を意味します。 計算機はメトリック グループに対してオペレーションを実行します。
注:
メトリック グループを定義する方法の詳細については、「
CA APM Introscope Workstation ユーザ ガイド
」を参照してください。
生成されたメトリックと計算機の監視
計算機は、エージェントまたは他の計算機から渡されるメトリックをサブスクライブし、そのメトリックに対して計算を実行して新しいメトリックを出力します。
計算機生成
メトリックは、計算機が出力したメトリックです。 これらのメトリックは SmartStor に保存され、エージェントベースのメトリックとしてクエリに応じて返されます。 計算機生成メトリックは、Enterprise Manager または MOM に対するメトリック負荷が予想よりも大きくなる場合があり、極端な場合、パフォーマンスの問題の一因となる可能性があります。 メトリック ブラウザ ツリーには、エージェント ベースのメトリックと計算機関連のメトリックが表示されます。
計算機の実行は、各収集サイクルの大部分を占めることがあります。 平均収集継続期間が 3500 ミリ秒を超える場合、Enterprise Manager または MOM は過負荷状態に陥るおそれがあります。 Harvest Duration メトリックは以下の場所で参照できます。
*SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)| Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)| Enterprise Manager|Tasks:Harvest Duration (ms)
平均収集継続時間が 3500 ミリ秒を超える場合は、以下の要因の 1 つ以上が原因である可能性があります。
  • メトリックによる過負荷
  • 計算機による過負荷
  • ほかの処理とのリソースの競合
メトリックによる過負荷
各収集サイクルの間にメトリック データを SmartStor に保存することも重要なアクティビティです。 Smartstor Duration メトリックは、15 秒ごとのメトリック収集サイクルの間に SmartStor へのデータの書き込みに要した時間を追跡します。 Enterprise Manager でメトリックの過負荷状態が発生している場合は、SmartStor 継続時間が常に 3500 ミリ秒を超えるような高い値であることもわかります。 SmartStor Duration メトリックは以下の場所で参照できます。
*SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)|Enterprise Manager|Tasks:Smartstor Duration (ms)
計算機による過負荷
Enterprise Manager | Internal ノードの以下のメトリックを使用すると、計算機の負荷を監視できます。
  • Calculator Harvest Time
    。各収集サイクルで計算機の実行に費やされた時間を参照します。 Calculator Harvest Time metric メトリックは以下の場所で参照できます。
    *SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)|Enterprise Manager|Internal:Calculator Harvest Time (ms)
  • Number of Calculator-generated Metrics
    。計算機によって出力されるメトリック数を参照します。 Number of Calculator-generated Metrics メトリックは以下の場所で参照できます。
    *SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)|Enterprise Manager|Internal:Number of Calculator-generated Metrics
  • Number of Calculators
    。各収集サイクルを実行する計算機の数を参照します。 Number of Calculators メトリックは以下の場所で参照できます。
    *SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)| Enterprise Manager| Internal:Number of Calculators
  • Number of Evaluated Metrics
    。各アラートが見積もるメトリック数を参照します。 計算機であるアラートは、1 つからシステム内に存在する数まで、さまざまな数のメトリックをサブスクライブできます。 このメトリックを使用すると、各アラートの個別のシステムに対する影響を識別することができます。 Number of Evaluated Metrics メトリックは以下の場所で参照できます。
    *SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)|Enterprise Manager|Internal|Alerts|...:Number of Evaluated Metrics
    注:
    個別のアラート メトリックへのパスは、アラートの定義、およびアラートが定義されている管理モジュールによって異なります。
以下のメトリックを使用すると、クラスタ メトリックの負荷を監視できます。
  • Collector Metrics Received per Interval
    。15 秒の収集間隔で MOM がコレクタから受信するメトリックの総数を参照します。 内部仮想エージェント(メトリック グループ)や計算機によって生成されたメトリックなど、コレクタ以外のメトリックはカウントされません。 Collector Metrics Received per Interval メトリックは以下の場所で参照できます。
    *SuperDomain*|Custom Metric Host (Virtual)|Custom Metric Process (Virtual)|Custom Metric Agent (Virtual)(*SuperDomain*)|Enterprise Manager|MOM:Collector Metrics Received per Interval
パフォーマンスの問題および適切に定義されていないメトリック グループ
メトリック グループは、Enterprise Manager が各収集サイクル中に計算機のために問い合わせる必要があるメトリックのセットを定義します。 クラスタでは、メトリック グループは、MOM に対するメトリック サブスクリプションの負荷を定義します。 コンピュータのリソースを最適なパフォーマンスで効率的に使用するには、メトリック グループの範囲をできる限り限定するようにしてください。 求める情報を取得するために必要なメトリックのみを含めてください。
ワイルドカードまたはアスタリスク(.*)記号
のみ
を使用し、ほかに何も指定しないような正規表現(メトリック グループ)は作成しないでください。 検索語
(.*)
を実行すると、システムのすべてのメトリックに一致するメトリック グループが作成されます。 監視の負荷が増加すると、システム内のすべてのメトリックと一致するメトリック グループによって、収集サイクル処理が急速に過負荷になる場合があります。
SmartStor ツールの test_regex ユーティリティに「-metrics」オプションを指定して使用すると、メトリック グループで使用している正規表現と一致するメトリック数を確認できます。 SmartStor ツール ユーティリティは、<
EM_Home
>/tools ディレクトリにあります。
注:
test_regex ユーティリティの詳細については、「
CA APM 設定および管理ガイド
」を参照してください。