Enterprise Manager フェールオーバの使用
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Enterprise Manager フェールオーバは、以下のように Enterprise Manager を指定することにより機能します。
- 一方の Enterprise Manager をプライマリ コンピュータとして指定し、他方をセカンダリまたはバックアップとして指定。
- 両方の Enterprise Manager をプライマリ コンピュータとして指定。
セカンダリの役割は、プライマリに障害が発生した場合に制御を引き継ぎ、プライマリが復帰したら制御を中止することです。このときプライマリは、セカンダリから制御を引き継ぐことになります。
1 組の Enterprise Manager が単一の Introscope インストールを共有する場合、Enterprise Manager フェールオーバを構成できます。通常、この 2 つの Enterprise Manager は別々のコンピュータ上にあります。Introscope システムは、ネットワーク ファイル システム上に存在する必要があります。理由は、両方の Enterprise Manager が Introscope システムへの読み取りアクセスを必要とするためです。ただし、書き込みアクセスを同時に必要とするのは、1 つの Enterprise Manager のみです。たとえば、Introscope システムを、以下のようなネットワーク接続ストレージ(NAS)プロトコルを使用して共有することができます。
- ネットワーク ファイル システム(NFS)
- サーバ メッセージ ブロック(SMB)
クラスタの安定性を実現するために、CA Technologies は、MOM Enterprise Manager にフェールオーバを構成することをお勧めします。また、クラスタ内の 1 つ以上のコレクタおよび CDV、またはスタンドアロン Enterprise Manager のフェールオーバを設定できます。クラスタ内の MOM、コレクタ、および CDV のフェールオーバを設定する場合は、各 Enterprise Manager を個別に設定します。
注:
Linux 環境で、MOM Enterprise Manager ホット フェールオーバを作成する場合は、プライマリ Enterprise Manager および NFS 共有が展開されているサーバを再起動する必要があります。Enterprise Manager フェールオーバは、デフォルトでは有効になっていません。
以下の手順に従います。
- <EM_Home>\configディレクトリに移動し、IntroscopeEnterpriseManager.propertiesファイルを開きます。
- 「Hot Failover」セクションを見つけます。
- フェールオーバ プロパティを設定します。エージェント、TIM、および Workstation は Enterprise Manager への接続を試行する際、ホスト名の IP アドレスをすべて試します。プライマリ Enterprise Manager とセカンダリ Enterprise Manager の IP アドレスを持つ論理ホストを DNS に定義していると、エージェント、TIM、および Workstation はこれを Enterprise Manager ホスト名として使用し、どちらか稼働している方の Enterprise Manager に接続することができます。
- セカンダリ Enterprise Manager コンピュータのユーザに、プライマリ Enterprise Manager の SmartStor データ ディレクトリへの書き込み権限があることを確認します。フェールオーバ時に、この権限により、セカンダリ Enterprise Manager がプライマリ Enterprise Manager の SmartStor データベースにデータを書き込むことができます。
注:
フェールオーバ環境では、EMCtrl
スクリプトを使用して、プライマリ Enterprise Manager を起動できます。セカンダリ Enterprise Manager は、この制御スクリプトを使用できません。たとえば、UNIX プラットフォームでは、制御スクリプト EMCtrl.sh
start を使用してプライマリを起動します。セカンダリを起動するには、’./Introscope_Enterprise_Manager’
コマンドを使用します。
Enterprise Manager フェールオーバのルール
Enterprise Manager フェールオーバには以下のルールが適用されます。
- フェールオーバを設定した Enterprise Manager を起動するときは、各 Enterprise Manager を 1 つずつ起動します。プライマリ/セカンダリ構成の場合は、プライマリを最初に起動する必要があります。
- 両方の Enterprise Manager がプライマリの場合は、2 番目のプライマリは 1 番目のプライマリに障害が発生するまで待機し、1 番目のプライマリが復旧しても制御を中止しません。
- フェールオーバでは通常、プライマリ、セカンダリ、およびインストールの各ディレクトリは、異なるホスト上にあります。ただし、Introscope インストール(Introscope が最初にインストールされた場所)と Enterprise Manager は同じホスト上に存在する場合があります。詳細については、「Enterprise Manager フェールオーバを単一ホストで動作させるための構成」を参照してください。
- Enterprise Manager のホストがプライマリ ホストのいずれかと一致する場合、Enterprise Manager はプライマリの役割を引き継ぎます。
- Enterprise Manager のホストがセカンダリ ホストのいずれかと一致する場合、Enterprise Manager はセカンダリの役割を引き継ぎます。
- Enterprise Manager のホストがプライマリ ホストまたはセカンダリ ホストと一致しない場合、Enterprise Manager は通常どおり起動します。ただし、警告メッセージがログに記録されます。
- セカンダリ Enterprise Manager は、プライマリ Enterprise Manager が起動を待機しているかどうかを 2 分ごと(構成可能)に調べます。待機している場合、セカンダリはプライマリに処理を渡して、シャットダウンします。introscope.enterprisemanager.failover.interval プロパティは、プライマリ Enterprise Manager が起動を待機しているかどうかを実行中のセカンダリ Enterprise Manager がチェックする頻度を制御します。
- プライマリ Enterprise Manager は、セカンダリ Enterprise Manager や別のプライマリ Enterprise Manager には処理を渡しません。
- 起動とシャットダウンの順序: フェールオーバ ペアを起動するときは、最初にプライマリ Enterprise Manager を起動してから次にセカンダリ Enterprise Manager を起動します。フェールオーバ ペアをシャットダウンする場合は、最初にセカンダリを停止してからプライマリを停止します。
プライマリに処理を渡した後のセカンダリ Enterprise Manager の再起動
セカンダリ Enterprise Manager はプライマリに処理を渡すと、JVM を終了します。セカンダリ Enterprise Manager を再起動するかどうかはユーザの判断になります。再起動を実行するには、スクリプトを使用するか、セカンダリ Enterprise Manager を Windows サービスとして実行します。セカンダリは、プライマリに処理を渡すためにシャットダウンする場合、ステータス コード 23 (
org.eclipse.equinox.app.IApplication.EXIT_RESTART
)で終了します。コマンド ライン割り込みや Workstation が原因で通常どおりシャットダウンする場合は、セカンダリはステータス コード 0 で終了します。Windows を使用している場合は、以下のようなコマンドを使用できます。
:RESTART "Introscope Enterprise Manager" IF ERRORLEVEL 23 GOTO RESTART
Enterprise Manager フェールオーバを単一ホストで動作させるための構成
Enterprise Manager フェールオーバを、共有ファイル システムではなく単一ホスト上で動作するように構成できます。単一ホスト上に Enterprise Manager フェールオーバをセットアップして、最初の Enterprise Manager に障害が発生したときに 2 番目の Enterprise Manager が引き継ぐようにすることができます。以下のアクティビティを実行
しない
場合、単一ホストでフェールオーバをセットアップします。- Windows サービスとしての Enterprise Manager の実行
- シェル スクリプトを使用した Enterprise Manager の再起動
重要:
同じホスト上に両方のフェールオーバ Enterprise Manager を設定すると、重大な停止を招くハードウェア プラットフォーム障害が発生する可能性がある単一障害点が作成されます。以下の手順に従います。
- IntroscopeEnterpriseManager.propertiesファイル内の Enterprise Manager プロパティを以下のように設定します。
- introscope.enterprisemanager.failover.enable=true
- introscope.enterprisemanager.failover.primary=localhost
- 最初のプライマリ Enterprise Manager を、Introscope_Enterprise_Manager.exe をクリックして起動します。
- 2 番目のプライマリ Enterprise Manager を、Introscope_Enterprise_Manager.exe をクリックして起動します。2 番目のプライマリ Enterprise Manager が正常に起動したら、コマンド プロンプト(コンソール)に、「acquiring primary lock(プライマリ ロックを取得中)」というメッセージが表示されます。このメッセージが表示されない場合は、フェールオーバが正しく設定されていないか、またはプライマリ Enterprise Manager が実行されていません。
注:
単一ホストでのフェールオーバのテスト方法の詳細については、TEC1845647 を参照してください。MOM フェールオーバおよび CA CEM TIM について
CA APM 環境に CA CEM をデプロイしている場合、各 TIM と接続するよう MOM を構成します。TIM を有効にすると、MOM によって TIM に 2 つの IP アドレスが与えられます。MOM IP アドレスと、TIM コレクション サービスを実行するコレクタの IP アドレスです。このコレクタは TIM に接続して、TIM データを収集します。
MOM フェールオーバを設定していて、TIM が実行され、有効になっている場合、プライマリ MOM によって TIM に以下の情報が提供されます。
- プライマリ MOM の IP アドレス
- 設定されている場合は、IntroscopeEnterpriseManager.propertie ファイルに定義されたセカンダリ MOM の IP アドレス。
TIM はこれらの IP アドレスを格納します。格納された IO アドレスは、[System Setup]-[TIM]-[TIM Settings]ページで確認できます。
フェールオーバ MOM が TIM に接続するには、以下の条件を満たす必要があります。
- TIM が実行され、有効になっている。
- IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルのプロパティが正しく設定されている。
- IntroscopeEnterpriseManager.failover.enable プロパティが true に設定されている。
- 1 つ以上のプライマリ MOM の IP アドレスが introscope.enterprisemanager.failover.primary プロパティに定義されている
注:
プライマリ MOM の IP アドレスを複数定義する場合は、セカンダリの IP アドレスを定義する必要はありません。- プライマリ MOM の IP アドレスを 1 つのみ定義する場合、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイル内の introscope.enterprisemanager.failover.secondary プロパティに 1 つ以上のセカンダリ MOM の IP アドレスを定義します。注:必要に応じて、複数のセカンダリ MOM を定義できます。
- フェールオーバ MOM のアドレスを変更する場合は、すべての TIM を無効にしてから有効にします。TIM を有効にすると、TIM が新しいフェールオーバ MOM の IP アドレスを取得できます。CEM コンソールでフェールオーバ MOM の IP アドレスを確認できます。[TIM Settings]ページの[TessIpAddr]フィールドを確認します。
これらの条件を満たしている場合、プライマリ MOM に障害が発生すると、フェールオーバ MOM は自動的に TIM に接続します。フェールオーバは、別のプライマリ MOM、またはセカンダリ MOM に対して設定できます。
これらの条件を満たしていない場合、MOM に障害が発生すると以下のアクションが発生します。
条件 | MOM の失敗時 |
TIM が実行されておらず、有効になっていない。 | MOM の失敗前、または失敗後に、TIM に接続されません。TIM が MOM に認識され、MOM 接続を受信するには、実行され、有効になっている必要があります。 |
IntroscopeEnterpriseManager.failover.enable プロパティが false に設定されている。 | コレクタは引き続き TIM からデータを取得しますが、別のプライマリまたはセカンダリ MOM は TIM への接続を試行しません。 代替のプライマリまたはセカンダリ MOM はコレクタに接続します。 |
MOM の追加のプライマリまたはセカンダリ IP アドレスが定義されていない。 | コレクタは引き続き TIM からデータを取得しますが、別のプライマリまたはセカンダリ MOM は TIM への接続を試行しません。MOM 構成の変更は TIM に送信されません。 |