SmartStor によるデータ保存の設定
目次
apmdevops97jp
目次
SmartStor は、実運用環境で稼働している間、すべてのアプリケーションのパフォーマンス データ(Introscope メトリック)を外部データベースを使用せずに常時記録します。 外部データベースを使わずに、履歴データを分析してアプリケーション ダウンタイムの根本原因を特定したり、キャパシティの分析を行ったりすることができます。 SmartStor は Introscope のインストール時にデフォルトで有効に設定されます。
1 時間に 1 回、正時に、SmartStor は、クエリ処理を最適化するために .spool ファイルを .data ファイルに変換します。
1 日に 1 回、午前 0 時に、SmartStor は Enterprise Manager 層設定に基づいて履歴メトリック データを再フォーマットし、エイジアウトしたメトリックおよびメタデータを削除します。
以下は、IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイル内のデフォルトの層設定です。
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier1.frequency=15
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier1.age=7
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier2.frequency=60
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier2.age=23
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier3.frequency=900
introscope.enterprisemanager.smartstor.tier3.age=335
SmartStor では、最近使用されたデータが最も頻繁にアクセスされるデータであり、精度が最も高いと仮定したストレージ階層が使用されます。 以下は、上記のデフォルト プロパティ設定に基づいたデータ精度です。
15 秒のチャンクで 1 週間分のデータを保存(非圧縮)
1 分(60 秒)のチャンクで 30 日分のデータを保存(圧縮)
15 分(900 秒)のチャンクで 1 年分のデータを保存(圧縮)
重要:
専用のディスクに書き込むように SmartStor を設定して、Enterprise Manager のパフォーマンスおよび応答性に重大な影響を与えないようにします。 Enterprise Manager のほかのアクティビティや、ホストで実行中のほかのプロセスとのディスク競合は、パフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。SmartStor データ専用のディスクをセットアップする場合、このプロパティを true に設定します。 Enterprise Manager インストーラは、デフォルトではこのプロパティを false に設定します。 「introscope.enterprisemanager.smartstor.dedicatedcontroller」を参照してください。
以下のセクションでは、SmartStor の計画および設定について説明します。
SmartStor 層の動作の詳細
SmartStor 内の層は、メトリック データの保存期間を定義します。 最大で 3 つの層を持つことができ、各層の保存間隔は同じか増加します。 第 1 層は最小の保存期間です。これは保存間隔(秒単位)および保存期間(日単位)で構成されます。 第 1 層の保存期間の設定に基づいて第 2 層を設定します。 第 2 層は第 1 層の「サマリ」であり、第 3 層は第 2 層の「サマリ」になると解釈してください。
たとえば、以下のように追加します。
頻度(15 秒の倍数) | 保存期間(日数) | |
第 1 層 | 15 | 7 |
第 2 層 | 15 | 14 |
第 3 層 | 30 | 10 |
SmartStor は一晩ごとに再時間区分され、メトリック データのアーカイブ ファイル(A1 と呼びます)が収集されます。 新しいアーカイブ(A1)は第 1 層「バケット」に入り、7 日間そこにとどまります。 8 日目に、A1 は第 2 層にプロモートされます。 保存間隔に変更はありません。 保存間隔はメトリック レポートの精度を表します。 A1 はさらに 14 日間第 2 層に保存されます。 15 日目に、A1 は第 3 層にプロモートされます。 データの保存間隔が 30 秒に変更されます。 メトリック データを表示した場合、それは 15 秒単位ではなく 30 秒単位で表示されます。 A1 は第 3 層に 10 日間保存され、その後は SmartStor から削除されます。 合計で、A1 は 31 日間 SmartStor に保存されていました。
メタデータの自動削除
SmartStor の再時間区分中に、Enterprise Manager は、関連するメトリック データ ポイントがないメタデータ(メトリックおよびエージェントの説明)を自動的に削除します。 このプロセスは、SmartStor の階層化時に、再利用できるようにディスクおよびメモリ容量を解放します。 SmartStor 層の期間は IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルで設定されます。
Enterprise Manager は、SmartStor 内にメトリック データを持たないエージェントなど、Workstation に手動でマウントされた履歴エージェントを削除しません。
SmartStor のシステム要件の判断
SmartStor のシステム要件を確定するために SmartStorSizing スプレッドシートを使用できます。 スプレッドシートは CA サポート サイトからダウンロードできます。
メトリック数、および各データ層の保存間隔と保存期間を示す値を、さまざまに変更して試してみることができます。 結果は GB 単位の使用量として表示されます。
SmartStor の性能は、使用するオペレーティング システム、JVM、およびファイル システムによって変化します。
各データ層の適切な保存間隔と保存期間が決まったら、SmartStor の適切なプロパティにそれらの値を指定してください。
SmartStor のデータ層の値の指定
SmartStor によるデータ保存を設定するために 3 つのデータ層を指定します。 各層には、以下の 1 対のプロパティがあります。
- データ保存間隔(秒単位)
- データ保存期間(日単位)
保存間隔と保存期間の値には、以下の規則が適用されます。
- 保存間隔は、15 秒の倍数にする必要があります。
- 保存間隔は、1800 秒(30 分)を超える値にすることはできません。
- 各層の保存間隔は、前の層の保存間隔の偶数倍にする必要があります。 この倍数は 1 にも設定できるので、すべての層の保存間隔を同じにすることも可能です。
- 保存期間を 0 にすることはできません。
- 3 つの層のすべてを定義する必要があります(3 つを超える数の層を定義することはできません)。
以下の手順に従います。
- IntroscopeEnterpriseManager.properties ファイルを開きます。
- introscope.enterprisemanager.smartstor.tier1.frequency プロパティに、適切な値を入力します。
- introscope.enterprisemanager.smartstor.tier1.ageプロパティに、適切な値を入力します。
- 残り 2 つのデータ層についても、それぞれ同様に 1 対のプロパティを設定します。
- Enterprise Manager を再起動します。注:データ層の設定を変更して Enterprise Manager を再起動すると、SmartStor は、新しい設定に応じてデータを調整しようとします。 SmartStor は、最大で 1 日分のデータを失う可能性があります。