ピアツーピア ダウンロードの設定
(Windows のみ)
ピアツーピアダウンロード機能を使用すると、Software Delivery とパッチパッケージをダウンロードして Windows コンピュータに配布できます。この機能により、ソフトウェアの配布時間を短縮し、信頼できる Software Delivery をすべてのエンドポイントに配布できます。ピアツーピアダウンロード機能を使用すると、WAN と IT Management Suite インフラの負荷が大幅に削減されます。
Windows の累積更新とその他のソフトウエアパッケージをクライアントコンピュータに配布するときに、この機能の利点が生かされます。接続の帯域幅が小さいサイトや専用のパッケージサーバーをインストールしていないサイトで Windows 7、8、10 のデバイスを移行するときにも、この機能を使用できます。
ピアツーピアダウンロード機能は、Deployment Solution ではサポートされません。
ピアツーピアダウンロードは、マルチキャストダウンロードとは異なります。マルチキャストダウンロードの概念では、一時的に通常のクライアントコンピュータをパッケージサーバーとして 1 台使用し、Notification Server からパッケージをダウンロードして他のクライアントコンピュータに伝送します。ピアツーピアダウンロードでは、ピアコンピュータを互いに検出してパッケージに関する情報を要求し、必要でかつ利用可能なパッケージを備えているピアコンピュータからパッケージをダウンロードします。
マルチキャストダウンロードとピアツーピアダウンロードを同時に実行することはできません。
ピアツーピアダウンロードの概念は次のとおりです。
Symantec Management Agent がピアを検出します。 | ピアツーピアダウンロードを有効にすると、Symantec Management Agent は、ブロードキャストまたはユニキャストの HTTP メッセージを送信してピアを検出し、分散ハッシュテーブル (DHT) ネットワークに加えます。 |
HTTP サーバーにパッケージのリストを格納します。 | Symantec Management Agent の処理では、HTTP サーバーを使用します。ピアツーピアダウンロードを有効にすると自動的に開始されます。 HTTP サーバーに、パッケージの GUID とそれに関連する状態のリストを格納します。 Symantec Management Agent のパッケージの配布コンポーネントは、ダウンロード済みパッケージを格納するフォルダや各パッケージの状態について HTTP サーバーに通知します。 |
DHT からピアにパッケージ情報を送信します。 | DHT アルゴリズムでは、HTTP サーバーのパッケージのリストを使用して DHT ネットワークでピアの情報を生成します。 ピアは、特定のパッケージを探すときにパッケージの状態や DHT ネットワークのパッケージの場所を検索します。 Symantec Management Agent は 1 回のダウンロード試行中にすべてのピアを 1 回しか検索しないことに注意してください。 |
パッケージの配布コンポーネントで、パッケージをダウンロードします。 | パッケージの配布コンポーネントでパッケージをダウンロードする必要がある場合は、最初に DHT で必要なパッケージの GUID を検索します。DHT は、このパッケージがダウンロードされているか、またはすでに利用可能なピアコンピュータのリストを返します。 いずれかのピアコンピュータにパッケージがダウンロードされている場合は、後でパッケージの配布コンポーネントによりこのピアからパッケージがダウンロードされます。 複数のピアコンピュータでパッケージがすでに利用できる場合、パッケージの配布コンポーネントはこれらのピアのいずれかからパッケージをダウンロードしようとします。パッケージをダウンロードすると、コンピュータは DHT のこのパッケージの状態を「準備完了」に変更します。 パッケージ配布コンポーネントがピアコンピュータで必要なパッケージを見つけられない場合、DHT のこのパッケージの状態が「ダウンロード中」に変更され、Package Server または Notification Server からのパッケージのダウンロードが開始されます。このパッケージのダウンロードが終了すると、状態は「準備完了」に変更されます。 ピアツーピアエンジンは、パッケージ転送に HTTP のみ使用します。 |
Symantec Management Console の
[ターゲットとしたエージェントの設定]
ページにある[ダウンロード]
タブで、ピアツーピアダウンロードを設定します。ピアツーピアダウンロードが効率的に機能するように、次の追加設定を推奨します。
少なくとも 1 週間クライアントコンピュータでパッケージを保持します。 | クライアントコンピュータからパッケージを即時または数日後に削除すると、ピアツーピアダウンロードが機能しないか、限定的にしか機能しません。 この問題を回避するには、必要に応じて [次の期間使用されない場合、パッケージファイルをクライアントコンピュータから削除する] オプションを設定する必要があります。クライアントコンピュータでパッケージを保存する最小期間は、1 週間に設定することを推奨します。Symantec Management Console の [Symantec Management Agent パッケージ] ページで、このオプションを設定できます。このページに移動するには、Symantec Management Console の [設定] メニューで[すべての設定] を選択して、左ペインで[設定] > [エージェント/プラグイン] > [Symantec Management Agent] > [Windows] を展開します。 |
Windows 10 の機能更新をインストールするスケジュールを設定します。 | Windows 10 の機能更新を [至急] に設定すると、ピアツーピアダウンロードは効率的に機能しません。この設定では、各コンピュータはパッケージのダウンロード直後に機能更新のインストールを開始します。更新のインストール中は、Symantec Management Agent が非アクティブになり、ピアにダウンロードした機能更新を配布できません。そのため、多数のエージェントで直接 Package Server または Notification Server から機能更新がダウンロードされます。ダウンロードした機能更新をピアに配布する時間を十分取って、更新のインストールに所定の時間を設定することを推奨します。Symantec Management Console の [Software Management Solution プラグインのインストール] ページで、このオプションを設定できます。このページに移動するには、Symantec Management Console の [設定] メニューで[すべての設定] を選択して、左ペインで[エージェント/プラグイン] > [ソフトウェア] > [ソフトウェア管理] を展開します。特定のソフトウェアアップデートポリシーにこのオプションを設定することもできます。 |
- ピアツーピアダウンロードを設定するには
- Symantec Management Console の[設定]メニューで[エージェント/プラグイン] > [ターゲットとしたエージェントの設定]をクリックします。
- 左ペインで、設定するポリシーを選択してピアツーピアダウンロードを設定します。
- 右ペインの[ダウンロード]タブの[ピアツーピアダウンロードの設定]で設定します。ほとんどの環境で、デフォルト設定が適しています。ただし、直接ダウンロードが多すぎる場合や、パッケージの配布期間が長すぎる場合は、設定のカスタマイズが必要なことがあります。ピアツーピアダウンロードの設定は次のとおりです。Symantec Management Agent がピアコンピュータからパッケージをダウンロードするのを許可するクライアントコンピュータでピアからパッケージをダウンロードできるようにするピアツーピアダウンロード機能を有効にします。同じ Notification Server が管理するピアコンピュータでのみ、相互にパッケージをダウンロードできます。TCP/UDP ポートHTTP サーバーは TCP ポートでリッスンします。ピアの検出エンジンは UDP ポートでリッスンします。両方に同じポート番号を使用します。HTTP 要求のタイムアウトピアコンピュータからピアのコマンドやファイルのダウンロード要求を受け取るまで HTTP サーバーが待機する期間。指定した時間内に要求が完了しない場合は、タイムアウトエラーにより取り消されます。タイムアウト期間が短い場合 (5 ~ 10 秒)、動きの遅いクライアントコンピュータは DHT ネットワークから切断されることがあります。最大アップロード帯域幅ダウンロード中のピアに対してアップロード中のピアが提供できる最大アップロード速度。最大ダウンロード帯域幅ピアコンピュータからパッケージをダウンロードするときの Symantec Management Agent の最大ダウンロード速度。この値は全般的なスロットル値とは無関係です。たとえば、全般的なスロットル値を 500 KB/秒に設定してピアツーピアダウンロードのスロットルを 10 MB/秒に設定すると、サブネット外の Notification Server または Package Server からのダウンロード時に帯域幅は 500 KB/秒に制限されますが、サブネット内のピアツーピアダウンロードトラフィックの帯域幅は 10 MB/秒です。コア 1 つあたりの要求の最大数Symantec Management Agent の HTTP サーバーが処理する、ピアコンピュータからの最大同時 HTTP 要求数。残りの要求は待機します。これは、CPU コアごとに設定されます。たとえば、このオプションに「5」と入力すると、デュアルコアプロセッサを搭載するコンピュータでは合計 10 個の要求を同時に処理できます。最大接続数HTTP サーバーが許可する最大同時接続数。このオプションを設定すると、ピアに同時に接続できるクライアントコンピュータの数を制限できます。合計ログサイズこのオプションで、HTTP ログファイルの合計サイズを制御できます。1 つのログファイルのサイズは 1 MB です。ピア通知Symantec Management Agent がブロードキャストパケットをピアに送信する間隔。利用できないピアのタイムアウトピアコンピュータがブロードキャストを送信せず、要求に応答しなくなってから、利用不可であると認識されるまでの期間。サイトのネットワークを構築このオプションは、このエージェントのサイトに属しているサブネットのみを使用してピアツーピアネットワークを作成するように、エージェントに強制します。エージェントとサブネットが同時に複数のサイトに属していない方法でサイトが編成されている場合、このオプションを使用すると、クロスサイトダウンロードを回避し、サイトレベルでパッケージの配布を管理することができます。エージェントサブネットのネットワークを構築ピアツーピアのダウンロードで、Symantec Management Agent は Symantec Management Console に表示されるサブネットまたはサイトツリーの情報を使用しません。エージェントは、コンピュータのネットワークアダプタが接続されているネットワークで利用可能なピアとのみ通信し、直接利用できないサブネットにあるコンピュータとは通信できません。このオプションを使用すると、ピアエンジンが検出する追加のネットワークセグメントを設定できます。ピアは、追加したサブネットに直接接続しようとします。ネットワークセグメント間で通信する必要がある場合にのみサブネットを追加します。極めて特殊なサブネットセット間でのみ通信する必要がある場合は、追加サブネットで専用の[ターゲットとしたエージェントの設定]ポリシーを作成し、それに応じてターゲットを設定します。ダウンロード試行あたりの最大ピア数Symantec Management Agent がパッケージのダウンロードを試行するピアの最大数。コンピュータが頻繁にオフラインになる場合は、この数値を増やすことを推奨します。パッケージ当たりの最大ダウンロード試行数ピアツーピアダウンロードを使用してパッケージをダウンロードする最大試行回数。毎回試行の際に、指定した数のピアを選択して各ピアからパッケージのダウンロードを試行します。すべての試行に失敗すると、パッケージの配布コンポーネントは Package Server または Notification Server から直接パッケージをダウンロードします。ダウンロードの試行間の期間ピアが別のグループのピアからパッケージをダウンロードする間隔。この場合、ピアのダウンロードのタイムアウト期間は延長されません。クライアントコンピュータが Notification Server または Package Server からパッケージをダウンロードすると、各試行においてタイムアウト期間が延長されます。ピアのファイルブロックのダウンロード進行状況このオプションでは、ピアコンピュータが、ピアにパッケージダウンロードの進行状況を通知する頻度を設定できます。ピアコンピュータは、ファイルブロックをブロック単位でダウンロードします。各ブロックのサイズは、デフォルトでは 2 MB です。ピアコンピュータは、指定した期間後にパッケージダウンロードの進行状況についての通知を送信します。ファイルブロックのダウンロードが完了したら、他のピアがダウンロードを開始できます。ピアツーピアダウンロードを使用しない特定の状況では、ピアツーピアダウンロードを無効にできます。たとえば、内部ネットワーク外のコンピュータで Notification Server との通信にクラウド対応管理を使用している場合などです。
- [変更を保存する]をクリックします。